「かつて鎮痛薬にもアルミニウムが入っていた」から考えた亜鉛ホメオスタシスの攪乱

「アルミニウムフリーのベーキングパウダー 」で、鎮痛薬にもアルミが入っていたと書いてから、しばらく考えていた。

痒みや痛みを引き起こすプロスタグランジンはアラキドン酸から造られるんじゃなかったか?、リノール酸からアラキドン酸に変換される過程で亜鉛が関わっていたのではなかったか?と。

亜鉛は様々なところで働くが、亜鉛が多ければ痛みも感じやすいということではないだろうか?このアラキドン酸から造られたプロスタグランジンE2はアレルギー症状も引き起こす(『栄養医学ガイドブック』)。

 

亜鉛の機能と健康』によれば、水銀やアルミニウムなどの有害金属が体内に入った場合、メタロチオネインを構成する亜鉛が有害金属と入れ替わることによって重金属を捕捉し、尿中に排泄させるということである。亜鉛不足や欠乏の状態はメタロチオネインの合成を低下させ、解毒機能を低下させる」と記されている。

ということは、鎮痛剤にアルミニウムを入れることで、亜鉛をアルミニウムの解毒に働かせ、痛みを引き起こすプロスタグランジンを造る働きを抑えるということにならないだろうか、と考えていた。

 

夫が十年以上飲み続けてきた甲状腺機能亢進症の薬メルカゾールも亜鉛を排出する薬である。この薬を飲み続けて、夫は亢進症から低下症になった。

亜鉛甲状腺ホルモンを造るために必要な栄養素である。その亜鉛を駄目にする薬を飲み続けて、甲状腺ホルモンが造りにくくなる低下症に変わったということは非常に理屈にあった話だと思える。

ここで考えるのは、この薬メルカゾールにアルミニウム化合物が関連していないだろうか?ということなのだ。

 

さて、今夫が飲んでいる利尿剤フロセミドも亜鉛を排出する。

この利尿剤はナトリウム、カリウム、塩素の再吸収を阻害することで水分を排出する働きをするということだと思うが、亜鉛が排出されることで血圧を上げる(亜鉛含有酵素)アンギオテンシン変換酵素の阻害もしているのではないかと思う。

この亜鉛を排出するというところでアルミニウムが薬に何らかの影響を果たしているのではないかと思えるのだが・・?

 

亜鉛が多すぎればプロスタグランジンE2が多く造られ、痛みやアレルギー症状を引き起こす。亜鉛が多すぎれば甲状腺ホルモンが造られ、機能亢進となる。亜鉛が多すぎれば、アンギオテンシン変換酵素によって血圧が上がるということになるのではないだろか?
しかし亜鉛の機能と健康』には、「重症高血圧では血清亜鉛が低下しACE(アンギオテンシン変換酵素)が低値を示す」と記されている。

亜鉛の供給ならびに受容の異常と症状発現 「生命と微量元素」講座

亜鉛供給の領域では、亜鉛の生理的量の異常が直接量依存的に亜鉛の生理機能の異常を誘発し症状発現に繋がる場合と、亜鉛の生理的量の異常が他元素のホメオスタシスや元素間バランス(相互作用)を攪乱して特定元素の蓄積を誘発し、その特定元素が間接的に症状を発現させる場合とがある。例えば、免疫系では亜鉛欠乏により胸腺リンパ球におけるカルシウムの過剰蓄積が見られ、脳神経系ではアルツハイマーの併発症状に関与の嗅覚や記憶において、嗅球におけるカルシウムの過剰蓄積や海馬における遷移元素(鉄や銅)の過剰蓄積が見られ、これら過剰蓄積によりアポトシスやネクロシスなどの細胞死が誘導される。(抜粋)

https://www.arakawa-yasuaki.com/course/zinc-symptoms-manifestation.html

参考書籍:柏崎良子=著『栄養医学ガイドブック』(学研)

     日本栄養食糧学会=監修『亜鉛の機能と健康』(建帛社)