meromeropy77.hatenablog.com以下の内容は私の思考過程のものであり間違いが含まれているかも知れません。
娘が帰ってきたらアトピー性皮膚炎をビタミンB6で治そうと考えていた。が、ステロイド剤を飲まなくなった後の激しいリバウンドの中で、鶏もも肉を食べると痒みが治まることに気づき、そこからパントテン酸を摂るようになり、B6の方へは向かわなかった。加えてB6がヒスチジンを痒みの伝達物質であるヒスタミンに変換するということを知って、B6を逆に警戒するようになった。また、B6の多い物にはヒスタミン値を上げるナイアシンが多量に含まれていることもあって、B6単独で摂取しづらいということもあった。
さて、今回、ビタミンB6の吸収を阻害するものに「テオフィリン」というものがあると書かれたサイト(http://ipidiw.co.jp/nutrition/vitaminb6.html)を見つけた。
ウィキペディアでは「テオフィリン」について以下のように記している。
テオフィリン(Theophylline)は茶葉に含まれる苦味成分である。アルカロイドの一種で、カフェインやテオブロミンと同じキサンチン誘導体に分類される。強力な気管支拡張作用があり、医薬品として、気管支喘息や慢性気管支炎、慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの呼吸器系疾患の治療に用いられる。しかしその際に、副作用で痙攣を起こすことがあり問題になっている。
(略)
カカオ豆には微量のテオフィリンが含まれている。含有量はクリオロ種のカカオ豆では最大で3.7mg/gであると報告されている。
淹れられた茶からも痕跡量のテオフィリンが検出されるがその量は約1mg/Lであり、治療に必要な量に較べると遥かに少ない。(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%82%AA%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%83%B3)
ここに書かれた「しかしその際に、副作用で痙攣を起こすことがあり問題になっている」という部分がビタミンB6に関わっている。B6欠乏で痙攣が起こる。テオフィリンによってB6が吸収阻害され、痙攣を起こすと言えるだろう。
「カカオ豆には微量のテオフィリンが含まれている」と記されている。以前、娘がココアを毎晩飲み続けていた頃、皮膚が酷いことになった。これが、一つ原因となったと言える。
しかしココアには他にも問題があった。ココアには多量のグルタミン酸やアスパラギン酸が含まれている。ビタミンB6はグルタミン酸をアスパラギン酸に、アスパラギン酸をグルタミン酸に、またグルタミン酸をγーアミノ酪酸(GABA)に変える働きをする。グルタミン酸やアスパラギン酸などのアミノ酸を摂りすぎるとB6はそのために働かされ、欠乏状態に陥る。そうして、コラーゲン形成に働けなくなる。
皮膚の真皮層を作るエラスチンやコラーゲンは銅含有酵素であるリシルオキシダーゼによって架橋形成されるが、ここで補酵素として働くのが、ビタミンB6である。
以下に二つ論文をリンクする。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsotp/32/3/32_13.04/_pdf/-char/ja
筆者らは,リジルオキシダーゼの必須の補酵素であるビタミン B6 欠乏により骨コラーゲン中の善玉架橋が 25%減少し,骨密度の低下を伴わずに骨強度低下をきたすことを,健常ラットおよび糖尿病ラットを用いて明らかにしている.
https://kaken.nii.ac.jp/ja/file/KAKENHI-PROJECT-19591767/19591767seika.pdf
このような骨コラーゲンの過老化の原因として、動脈硬化や心血管イベントのリスクファクターであるホモシステインの高値やビタミン B6 の低値、酸化ストレスの増大が関与していることを世界で初めてヒト骨粗鬆症の検体から明らかにした。
下側の論文には「ホモシステインの高値やビタミンB6の低値」がコラーゲンの過老化の原因と記されているのだが、この二つは一つのことを言っている。ビタミンB6はホモシステインの代謝にも関わっているので、B6の欠乏によってホモシステインが代謝されないで高値となるということが言える。
ビタミンB6はアミノ酸、タンパク質の代謝に関わってあらゆるところで働いているのである。
さて、私がこのことに気づいたのは、三日ほど前のことであった。夕食をお粥のような雑炊と野菜のおかずで済ませて、体に優しい食事を摂ったと思って眠った夜中、目を覚まして寝返りをうとうとしたのだが、膝を中心に痛みが酷くて動かせなかったのだった。しばらくそのままでゆっくり動いて体勢を変えて寝たのだが、翌日は階段を昇るのに太腿に力が入らなかった。夜中にそういった状態を体験したのはこの数年の間に何度かあったのだが、家族の具合が悪くて自分のことを考えている余裕もなく、忘れていた。
しかし今回は思い当たったのだった。先ず、リケンの昆布出汁の素を雑炊に入れすぎた!と思った。そしてグルタミン酸の摂りすぎでB6の欠乏ではないかと考えた。その次に思い浮かんだのが、筋萎縮性側索硬化症であった。
「筋萎縮性側索硬化症」(https://www.sanofi-als.jp/about/)は横においておくとしても、グルタミン酸の摂りすぎでビタミンB6の不足に間違いはないだろう。
グルタミン酸やアスパラギン酸は肉や魚にも多いのだが、豆やナッツ類や海藻、そしてココアや抹茶にも大量に含まれている。それに対してB6はというと、豆や海藻、野菜、乳製品などにはあまり含有されていないのだ。(ココアのB6含有0,08mgに対して、抹茶では0,96mgと高めだが、しかしテオフィリンも多いかも知れない。)
「グルタミン酸は日本人の食生活では過剰摂取する傾向」にあると書かれたサイト(http://aminoacid-wp.jp/c08glutamicacid.html)もある。
昆布で出汁を取って若布を入れた味噌汁などはグルタミン酸を大量に含有している。しかし、B6は少ない。
B6が多く含有されている物にはナイアシンも多いためにこのところあまり摂らないでいたのだった。しかしこの際仕方ない。この日の夕食はさんまの開き干しを買って来た。調理によっても含有量は変わる。生を普通に焼いた物よりB6が最も多くグルタミン酸やアスパラギン酸が少なかったのが、開き干しだった。それで、足の具合は取りあえず治った。
肉や魚以外でグルタミン酸等が少なくB6が多い物に、バナナ、アボカド、プルーン、レーズン、さつまいも等がある。
この中でアボカドとさつまいもは比較的パントテン酸が多いので朝や昼に摂るのが良いように思う。「副腎皮質ステロイドはB6の排泄を促進すると言われる」と書かれたサイト(https://kanri.nkdesk.com/hifuka/eiyou12.php)があったので、副腎皮質ホルモン合成を促すパントテン酸がB6を駄目にする可能性も考えられる。
プルーンのレモン煮は、以前は、娘のお弁当によく一粒入れていたものだ。
myrtus77.hatenablog.comこういったものを取り入れながら、B6の多い肉や魚やナッツ類を組み合わせていくのが良いように思える。
ココアを飲みすぎて具合が悪くなった時は、亜鉛が銅を駄目にしたかと思い、肉魚をしばらく止めてご飯と味噌汁と豆腐などを食べていた。しかしこの時はBコンプレックスの一日所用量の半量を毎日飲むようにさせていた。それで回復したと考えられる。
やはりビタミンB6は、アトピー治療のために決定的に必要な栄養素だと言えるように思う。アレルギー性皮膚疾患においても、アレルギー性でない皮膚炎においても。
ビタミンB6は、皮膚炎を予防することから発見された水溶性のビタミンで、ピリドキシンともいいます。(中村丁次=監修『栄養成分バイブル』)
他にビタミンB6を阻害する薬や成分を以下に挙げておく。
「エストロゲン、ヒドララジン、テオフィリン、イソニアジド、アルコール」、「ペニシラミン、副腎皮質ステロイド」、「経口避妊薬」など。
B6との相互作用で摂取に注意が必要な薬は、「アミオダロン(抗不整脈薬)、レボドパ(パーキンソン病薬)、フェニトイン・フェノバルビタール(抗てんかん薬)」。
参考サイト:https://kanri.nkdesk.com/hifuka/eiyou12.php
http://ipidiw.co.jp/nutrition/vitaminb6.html
http://www.naoru.com/vitaminB6.html