以下の内容は私の思考過程のものであり間違いが含まれているかも知れません。
しかし発育期や創傷治癒時の結合組織ではコラーゲンの生成・分解が盛んに行われ組織が再生されます。コラーゲンを分解する生体内酵素にはコラゲナーゼおよびMMP(マトリックスメタプロテアーゼ)ファミリーと呼ばれる酵素群があります。(http://ebn.arkray.co.jp/disciplines/collagen/anti-aging-02/)
コラゲナーゼについて調べていて「好中球コラゲナーゼ」という酵素を見つけた。
間質性コラーゲンの三重らせんドメインを切断する。間質性コラゲナーゼ(EC 3.4.24.7)とは異なり、この酵素は、I型のコラーゲンよりもIII型のコラーゲンをよりゆっくりと切断する。(ウィキペディア「好中球コラゲナーゼ」)
コラーゲンというのは皮膚を造るものだけでなく筋肉(腱)も骨も造っている。しかし3型コラーゲンがどこを造るものなのかは私には解っていない。
銅が欠乏すれば白血球の中の好中球が減少するという記述をどこかで見たので、好中球コラゲナーゼが銅を中心に持っていないか調べていた。
好中球というのは白血球中で最も多い免疫細胞で、リウマチなどの3型アレルギー(免疫複合体)に関連している。3型アレルギーでは、「好中球が免疫複合体を貪食する際に放出するタンパク分解酵素や活性酸素が組織を傷害する」と記されている(山口和克=監修『病気の地図帳』)。
この中のタンパク分解酵素が亜鉛を中心に持つ金属プロテアーゼだろうと思う。
また、活性酸素に関連して、銅や鉄は活性酸素を消去する一方で活性酸素を発生させる場合があると考えられる。
がんの化学予防における安全性の検討 : 抗酸化物質によるヒト遺伝子損傷
その結果、ビタミンA、レチナール、α-トコフェロール、ケルセチンおよびN-アセチルシステインは銅(II)イオン存在下で塩基特異性を有するDNA損傷を来すことが明らかとなった。このDNA損傷は,カタラーゼあるいは銅(I)イオンの特異的キレート剤であるバソキュプロインにより抑制されたことから、過酸化水素および銅(I)イオンの関与が考えられた。(https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-09670356/)