風の匂いの中に

『我らは神の中に生き、動き、存在する』(使徒言行録17:28)

コリンエステラーゼについて調べていて利尿剤フロセミドのB1排出促進へとつながっていった

以下の内容は私の思考過程のものであり間違いが含まれているかも知れません。

通常、生体内で放出されたアセチルコリンは、酵素アセチルコリンエステラーゼ(AChE)の作用で、コリンと酢酸に速やかに分解、除去される。サリンなどの神経ガスはAChEを失活させるため、アセチルコリンが除去されず、痙攣、唾液過多、瞳孔の収縮などの症状がみられる。一部の殺虫剤にもAChEを阻害する物質が含まれている。
脳内のアセチルコリンの相対的減少はアルツハイマー病と関連があるとされ、コリンエステラーゼ阻害剤、ドネペジル(商品名アリセプト)が治療薬として用いられている。脳内のアセチルコリンの相対的増加はパーキンソン病と関連があるとされている。(ウィキペディアアセチルコリン」)

 

サリン神経伝達物質アセチルコリンと似た構造を持つ。サリンアセチルコリン加水分解するアセチルコリンエステラーゼ(AChE)の活性部位に不可逆的に結合することで、AChEを失活させる。それによりアセチルコリンの分解を阻害し、神経伝達を麻痺させる作用が働く。(ウィキペディアサリン」)

アセチルコリンエステラーゼとビタミンB6の関連を調べていて上記のようなウィキペディアの記事を見つけたのだが、パーキンソン病ドーパミン補充薬を服用している場合にビタミンB6を摂りすぎると良くないということも分かった。

そういった辺りからビタミンB1へとつながっていった。ビタミンB1について記されたサイトを以下にリンクさせて頂く。

ビタミンB6、ビタミンB12とともに摂取することで、疼痛を緩和したり、コリンエステラーゼの作用を阻害することでアセチルコリン作用をしたりする可能性も指摘される。
(略)
フロセミドなどのループ利尿薬はビタミンB1の尿中への排泄を促進する可能性がある。
https://kanri.nkdesk.com/hifuka/eiyou10.php  

夫は、うっ血性心不全の処方で、心不全の薬であるβ遮断剤カルベジロールと共に利尿剤フロセミドも処方されているのだが、フロセミドが(アセチルコリン作用をする可能性のある)ビタミンB1を排出することによって、心不全の改善にも働いていると考えられる。
しかし、飲み続ければ、栄養素の不足となって別の不具合が生じるだろう。食事などでB1を補っていく必要があると思われる。

さらに驚いたのは、中村丁次=監修『栄養成分バイブル』ビタミンB1を多く含有する食品の中にオレンジ天然果汁が入っていたことだった。もちろん、うなぎや豚肉に比べるとずっとずっと少ないのだが、同じ果物で比べると柑橘類の果肉のB1含有量は他と一桁違って多いようである。

このことで何に驚いたかと言うと、アロマセラピーの本などで、柑橘類の精油に多く含有されているd-リモネンにアセチルコリンエステラーゼ抑制作用があると記されているという点になのだ。つまりオレンジ果汁は、精油成分でも栄養素ビタミンB1でもアセチルコリンエステラーゼを阻害する働きをする、と考えられるということである。

『栄養成分バイブル』にはオレンジにイノシトールが多く含まれているとも記載されている。イノシトールは神経伝達を活性化するのではないかと考えられる。それで私は、アセチルコリンが働くためにはコリンそのものよりもイノシトールの方が大事ではないかと考えているのだ(もちろんその時々の体内状況による)が、アセチルコリンの働きを増強するという点では同じ方向へと向かわせるかも知れない。

 

まぁやはり結論を言えば、どんな栄養素を摂るにしても同じ食品からばかり摂るのではなく、同じ仲間の中でも変化させていくのが良いと思う。

 

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