風の匂いの中に

『我らは神の中に生き、動き、存在する』(使徒言行録17:28)

先ず、ニンニクだけを食べ続けた場合から考えてみよう

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meromeropy77.hatenablog.com

以下の内容は私の思考過程のものであり間違いが含まれているかも知れません。

meromeropy77.hatenablog.com2月12日のブログで、ニンニクにはビタミンBの仲間の葉酸やB6は多いが、B12は全く含有されていないということを書いた。

ビタミンB12欠乏で巨赤芽球性貧血(悪性貧血)を起こすと言われているので、ニンニクだけを食べ続けた場合の症状として、これは一番分かりやすいと思う。

巨赤芽球性貧血(悪性貧血)とは、「ビタミン B12 の欠乏により…赤血球に成熟する前段階の赤芽球が増殖障害によって巨大化した巨(大)赤芽球が骨髄中に認められるため,巨(大)赤芽球性貧血とも呼ばれる」( https://kotobank.jp/word/%E6%82%AA%E6%80%A7%E8%B2%A7%E8%A1%80-24697と記されている。

また、このB12不足の悪性貧血では、「皮膚は青白く,心悸(しんき)亢進,呼吸困難,疲労感などのほか,胃液欠乏をはじめとする各種胃腸障害,神経障害」が見られるとも記載されている。

川端輝江=編著『しっかり学べる!栄養学』には、葉酸の欠乏でも巨赤芽球性貧血は起こるが、ビタミンB12の欠乏によるものは、しびれや痛みなどの神経症状をともなうことが特徴である」と記されている。

ビタミンB群の栄養素は一緒に働くようなので、どれか一つが突出して多かったりするとバランスを崩して具合が悪くなる。

ニンニクにはB1、ナイアシン、B6、葉酸パントテン酸は多いが、B12はゼロであり、B2も少なめのように思う。

 

カリウムと硫黄化合物が多いことについては後日もう一度電解質と水分バランスとの関係で纏めたいと思う。

 

ニンニクの亜鉛と銅では、油炒めで、亜鉛1.0mg、銅0.21mgで、およそ5:1となる。

亜鉛も銅も微量元素と言われていて、体内ではほんの僅かな量で働いているということだが、中でも銅は少量で良いようである。亜鉛と銅の理想比はおよそ10:1前後である。そう考えると5:1というのは銅の方が強すぎるのではないかと思われる。亜鉛が多すぎれば銅は吸収阻害されるが、亜鉛との割合で銅の比率が高ければ体内に蓄積されて弊害が出る。

12日のブログで私は、銅過剰によっておこる溶血性貧血について、システインが多く銅が多いという観点から「シトクロムc酸化酵素や亜酸化窒素還元酵素などの銅タンパク質が作られ、セルロプラスミンが作られないために溶血性貧血を起こすということが言えるのではないかと思う」と書いたのであるが、溶血性貧血の場合、銅が多くて排泄されず肝細胞等に蓄積されて滞り、正常に働けなくなるということであるかも知れない。

溶血性貧血について書かれたサイトhttp://mineral.e840.net/m152000.htmlには「赤血球は通常、鉄と結合しているため赤色を呈していますが、溶血すると黄色色素と結合し黄疸が発症します」と記されている。

亜鉛欠乏により…海馬における遷移元素(鉄や銅)の過剰蓄積が見られ、これら過剰蓄積によりアポトシスやネクロシスなどの細胞死が誘導される。(https://www.arakawa-yasuaki.com/course/zinc-symptoms-manifestation.htmlより抜粋引用)

この亜鉛と銅の割合から考えるなら、ニンニクと組み合わせるものとしては亜鉛含有の多いものの方が溶血性貧血を引き起こさないで済むということが言えるのではないだろうか。

 

ニンニクにはメチオニンよりシスチン(システイン)が多く銅が多いという点で考えるなら、やはり銅タンパク質の中でも、ヒスチジンが配位しているセルロプラスミン等のタイプ3銅タンパク質よりも、システインメチオニンを配位しているシトクロムc酸化酵素や亜酸化窒素還元酵素などの方が作られやすいのではないかと思う。ヒスチジンは動物性食品に多く、ニンニクには少ない。

亜酸化窒素還元酵素やシトクロムcは窒素代謝に関わる酵素なので、一酸化窒素やスーパーオキシドジスムターゼへとつながっていき、亜鉛や血圧にも関係するだろうと思われる。今後もう少し詳しく調べていきたいと思っている。

 

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