風の匂いの中に

『我らは神の中に生き、動き、存在する』(使徒言行録17:28)

塩化ナトリウムとたんぱく質が不足することで・・(アトピーとの闘い最終章)

低塩素性アルカローシス
摂取することで効果が見込まれる栄養素:塩素(Cl)
https://allabout.co.jp/r_health/nutrition/disease/d-83/

 

塩素(Cl)
体内での働き:胃液中の塩酸の成分となり、タンパク質分解酵素を活性化します。小腸でのビタミン類の吸収促進や体液の浸透圧の維持に重要な働きをします。

欠乏または過剰に摂取した場合:塩素(Cl)が不足すると組織中のナトリウム(Na)とカリウム(K)濃度が低下し、カルシウム(Ca)とリン(P)濃度が増加(腎臓にカルシウムが沈着)します。また、食欲低下や消化不良を招きます。

摂取により改善が見込まれる悩み(症状・病気):低塩素性アルカローシス

多く含まれる食品:食塩
https://allabout.co.jp/r_health/nutrition/nutrient/n-19/

 

娘の場合は、減塩をしたりカリウム食品を多く摂りすぎたりすると、組織液が増え皮膚から滲み出るように思える。

6日のブログ記事https://meromeropy77.hatenablog.com/entry/2019/03/06/160807で、輸送たんぱく質の一つである血清アルブミン(『しっかり学べる!栄養学』)による浸透圧作用(膠質浸透圧)についてメモったのだが、「低アルブミン血症ではこの膠質浸透圧が低下するため、循環血漿量が維持できずに間質に流出してしまい、全身性浮腫や血管内脱水の原因となる」と記されていた。また、ここでは「ナトリウムイオンによって生じる浸透圧も膠質浸透圧として計算される」とも記されている。

 

この数年の娘の様子をふり返ると、この低アルブミンとナトリウム不足、そしてカリウム食品の摂らせすぎが影響していたように思える。

娘は元々サラダなどの生野菜を好まなかった。アトピーだと分かってから生野菜は体を冷やして良くないから煮物などの温野菜で食べさせていたから生野菜が口に馴染まないのだと考えていたが、元々の体質が生野菜を避けさせていたのだと思える。

若い女性がサラダなどばかり食べて体が冷えて浮腫を生じやすいというようなことを耳にすることがあるが、これは低アルブミン、低ナトリウム高カリウム食によって引き起こされる症状のように思われる。カリウムは浮腫を解消するとか、血圧を下げるのに良いと言われがちなのだが、元々の体質によっては毒にもなり得ると言える。低アルブミン低ナトリウムの場合にカリウム食品を摂りすぎると、却って浮腫を生じるのである。さらに、若い女性は女性ホルモンの影響を受けているために血圧も低めになりやすく、水分を循環させる力も弱いと言える。

 

3日のブログ記事https://meromeropy77.hatenablog.com/entry/2019/03/03/210058でリンクさせてもらった図の中に、細胞内液に多く存在する電解質にリン(P)が含まれていて、その役割として「高エネルギー物質(ATP)の供給」と記されていたのだが、娘はリンも不足していたのではないかと思う。低エネルギーで血圧も低く、体温も低い。エネルギーが作られなければ、能動輸送で細胞内に取り込まれるカリウムは細胞内に入ることが出来ず細胞外へと出て来る。これもまた、低ナトリウムと相まって、陰陽のバランスを崩し水分の滞留を引き起こすことになるだろう。

電解質の細胞内外の分布図を見ると、細胞内にもっとも多いのがリン酸水素イオンであることが解る。

炭酸水素イオンは細胞内外を行き来しており、これが水素イオンとくっついたり離れたりすることで、血液のpHが調整されている。

細胞外液に多い陰イオンは塩素イオンのみであるように思える。このことから考えても、陰陽のバランスを取るために塩素を含んだ食塩の摂取は欠かせないと言えるように思われる。

 

さて以上のことから、アトピー性皮膚炎やアレルギーの改善について考える時も、性別の違いや年齢、体質の違いを考慮に入れることがとても重要であることが解ると思う。