風の匂いの中に

『我らは神の中に生き、動き、存在する』(使徒言行録17:28)

夫のアルブミン(ALB)値(追記あり)

前回入院時の夫のアルブミン値(ALB)は低めだった。基準値は3.9~5.0g/dl。前回はその後の検査項目の中にアルブミン値は入っていない。

前回退院時にたんぱく質は摂りすぎない方が良いと間接的に聞いたのだが、私はむしろたんぱく質が足りていなかったのではないかと考えて、退院後、たんぱく質量を増やすようにしていたのだった。それでかどうかは分からないが、昨年二回目の入院時のアルブミン値は高めで、退院後最初の検診時だけ落ちていたが、その後はほぼ高めの数値を保っている。

前回入院時は肺の周りにも水が溜まっていたのだが、昨年は肺の周りについては何も言われなかったという。

以下に、血清アルブミンについて記されたサイトをリンクさせて頂く。

http://www.chikubageka.jp/assets/files/pdffolder/nstletter32.pdf
血清アルブミン値は、血球半減期が14~21日と長く、変動がゆるやかで、長期の栄養状態を反映しています。つまり、「今」の栄養状態を如実に示すものではなく、およそ3週間前の値ということになります。
(略)
アルブミン値が低下する原因は低栄養だけじゃない!
肝機能障害による低下
血清アルブミンは、肝細胞のみで作られ血液中に存在しています。何らかの異常で肝機能が低下すると、肝臓のアルブミンをつくる能力が低下するため、血液中の数値が下がります。この場合、γGTP・GOT・GTPの上昇、コリンエステラーゼ・総コレステロール・血小板の低下等がみられます
タンパク質の喪失による低下
腎不全・ネフローゼ症候群・広範囲熱傷等による腎臓や体表面からのアルブミン漏出、胸水や腹水貯留による体内へのアルブミン貯留により、アルブミン値が低下します。

昨年退院後最初の検診時のアルブミン値が下がっていたのは、入院中の食事が影響していたと考えられる。

また、前回入院時に肺の周りに水が浸潤していたのもたんぱく質の摂取が足りていなかったことと相関していると考えられる。

そして、リンクさせて頂いた内容を見ると、アルブミン値の低下にコリンエステラーゼの低下が相関していることが解る。コリンエステラーゼとはアセチルコリン分解酵素のことである。
アセチルコリンが体内で造られすぎることで心機能が抑制され、夫はうっ血性の心不全に至ったと私は考えているのだが、アルブミンとの関連でもここにつながってきたように思われる。

 

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https://www.otsukakj.jp/healthcare/iv/knowledge/)より

リンクさせて頂いた表を見ると、ナトリウムも塩素も血漿よりも組織間液の方に多いことが解る。血漿中の血清アルブミンを含むタンパク質がナトリウムを血漿中に引き寄せてそれによって血液量を保つのだと思う。血漿中のタンパク質が足りないとナトリウムが血漿中から組織間に出て増える。それに水分が引かれて組織間に組織液が増えることになる。

また、カリウムは圧倒的に細胞内に多いが、組織間と細胞内の間ではナトリウム・カリウムポンプによる能動輸送でカリウムは細胞内に入るが、増えすぎたカリウムカリウムの出入り口から組織間へと出て行くことになる。カリウムが細胞内に入るためには能動輸送するためのエネルギーが必要となり、ここでリンやブドウ糖が必要となる。

(追記部分)カリウムが多すぎて細胞内に入れないと筋肉は弛緩したまま収縮せず、組織間に水分がうっ滞したままとなるのではないだろうか。

さらに、ブドウ糖の腸管からの吸収のためにはナトリウムが必要になるから、低ナトリウム状態ではエネルギーも造られにくくなり、組織間に溜まった水は排出されずに貯留することとなる。

(以下、追記部分)

タンパク質が不足するとカルシウムの吸収率も下がるだろう。カルシウムが不足することでますます水分が体内に貯留することになると思われる。

ここで、カルシウムが足りていて十分な働きをすれば、心筋細胞にカルシウムが入り筋肉が収縮されうっ滞した血液が循環され始めると考えられる。

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