岡田尊司=著『パーソナリティ障害』に付いているDSM-Ⅳに準拠した自己診断シートでチェックすると、私は、失調型パーソナリティと強迫性パーソナリティが同じ点数で出るのだ。けれどずっと、この二つは相容れないのではないかと思っていたのだが、最近になって、生田哲先生の『心の病は食事で治す』から考えると、理論的に納得できるのではないかと思えたのだった。
強迫性障害は、馬鹿馬鹿しいと自分でわかっているのだが、あまり意味のないことにこだわる心の病である。(生田哲=著『心の病は食事で治す』)
確かに私は、食器を洗う時など、「もういいでしょ、いつまで濯いでるの?」と自分でも思うほど水を流していたり、ブログの記事もアップしてから細かなところまで書き換えたりする完璧に強迫性のところがある。しかしそんな時も、失調型らしく頭の中で作業とは全く関係のないことをあれこれ考えているのだが・・。
[強迫性障害]
ある人は、遺伝的に脳内のヒスタミンという伝達物質のレベルが高い傾向がある。この傾向は生まれついてのものだ。ヒスタミンはヒスチジンというアミノ酸からつくられる。ヒスタミンは脳内の代謝スピードを上げると同時に、追い詰められた感じ、否応なしの感覚、泣きたくなる感情を発生させる。
しかしメチオニンという別のアミノ酸は、過剰なヒスタミンを減らすことによって、この生化学的な間違いを正す効果がある。(『心の病は食事で治す』)
この本にはまた、統合失調症の一つの型でヒスタミンレベルが高いということが記されている。
一九六〇年代に、統合失調症者の血液検査を行っていたファイファー博士は、患者のヒスタミンレベルが異常に高いことに気づいた。そこでヒスタミンレベルと症状を観察したところ、患者の症状が改善されるにつれて、ヒスタミンレベルが下がった。
(略)
低ヒスタミンは銅過剰によって発生する。そこで銅の過剰を抑えるために、ビタミンCとナイアシン(B3)を投与したところ、ヒスタミンを正常範囲内におさめることができた。(『心の病は食事で治す』)
私は子どもの頃からナイアシンの多い魚を食べ続けているから低ヒスタミンということはあり得ない。
これらを総合して、一方の統合失調タイプと強迫性パーソナリティを兼ね備えるということはあり得ると思えた。
キリストは、私たちの平和であり、二つのものを一つにし、ご自分の肉によって敵意という隔ての壁を取り壊し、・・。こうしてキリストは、ご自分において二つのものを一人の新しい人に造り変えて、平和をもたらしてくださいました。(エフェソの信徒への手紙2:14,15 聖書協会共同訳)