風の匂いの中に

『我らは神の中に生き、動き、存在する』(使徒言行録17:28)

メラニン色素合成

以下のURLは、清水宏=著『あたらしい皮膚科学:第2版』(中山書店)という書籍からのものである。

http://www.derm-hokudai.jp/textbook/pdf/1-04.pdf

ここには、チロシンからメラニンを合成する過程でシステインが存在すると、フェオメラニン(黄色メラニン)という悪性腫が合成されると記されている。やはりシステインの存在が良くないように思われる。

 

チロシンからドーパ、ドーパキノンに変換される過程の2段階でチロシナーゼが関わる。

チロシナーゼはタイプ3銅タンパク質で、「複核構造であり、どちらの銅にも3つのヒスチジンが配位している」(ウィキペディア。また、「タイプ3銅は酸素運搬や酸化反応の活性中心としての機能を担う」とも記されている。


タイプ3銅タンパク質の中にはセルロプラスミンも含まれている。これは鉄と酸素運搬に関わる酵素で、欠乏すれば貧血となる。


 

ドーパキノンが自動的に酸化を起こす過程でシステインが存在しなければ、ドーパキノンからユーメラニン(黒色メラニン)合成へと進む。このユーメラニンが真性メラニンと呼ばれるもののようで、紫外線から皮膚を守るようである。

 

これらの内容を吟味すると、娘の場合はやはり銅が少ないか、銅があっても、タイプ3銅タンパク質を造る方へと向かえないかのどちらかのように思える。


娘は手指の先などもとても冷たい。これも、タイプ3銅タンパク質からなるセルロプラスミンが不十分で血流が悪くなることから起こってくるのではないかと思われる。

 

日焼けに際しては、チロシンヒスチジン、銅が体内に十分あって、なおかつ、システインが少ないことが(良性の?)メラニン色素を造るために大事だと考えられる。

 

 

上記のサイトには次のようにも記されていた(↓)。

 角質上層へ移動するに従って分解酵素ステロイドスルファターゼ(steroid sulfatase)やリパーゼにより角質細胞間脂質が分解される.ついでプロテアーゼの作用によって細胞間接着が分解され,最終的に角質は徐々に剥離,脱落する.(抜粋引用)(『あたらしい皮膚科学:第2版』清水宏=著(中山書店)より)

ここに記されている「細胞間接着を分解する」プロテアーゼは亜鉛含有酵素であろう。

亜鉛はやはり皮膚のターンオーバーを促進するのだと思う。入れ替わりの激しい皮膚や爪、味蕾、髪の毛等にも亜鉛が多いと聞く。

亜鉛が多ければ、造られたメラニン色素もシミにならずに消去されるのではないだろうか。否、その前に、亜鉛が多すぎるとやはり銅を駄目にしてメラニン色素が造られない、と言えるかも知れない。

娘は元々色白なのだ。子どもの頃からシステインの多い納豆などを食べさせてきたために真正メラニンよりフェオメラニン(亜メラニン)を造りやすく、体内亜鉛が多いためにターンオーバーしやすいと言えるかもしれない。

 

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