風の匂いの中に

『我らは神の中に生き、動き、存在する』(使徒言行録17:28)

ナイアシンは尿酸値の上昇に関係するのか(痛風との関連で)(飲酒との関連で追記あり)

以前調べたARB系の降圧剤と利尿剤の副作用に「尿酸値の上昇」があり、またそれに伴ってナイアシン値も高いように記されているのをどこかで目にしてどうしてそうなるのかを考えていたのだが、薬との関係は未だはっきり分からないが、キサンチンオキシダーゼとの関連でナイアシンと尿酸値上昇の相関が分かった。

キサンチンデヒドロゲナーゼは、プリン類の酸化的代謝に関連するモリブデン含有ヒドロキシラーゼに属する。(略)キサンチンデヒドロゲナーゼは、可逆的スルフヒドリル酸化または非可逆的タンパク質修飾によりキサンチンオキシダーゼに変換される。

キサンチンデヒドロゲナーゼは以下の反応を触媒する:

キサンチン + NAD+ + H2O ⇌ 尿酸 + NADH + H+

この酵素の基質はキサンチン、NAD+とH2Oで、生成物は尿酸、NADHとH+である。

この酵素は酸化還元酵素に属し、NAD+またはNADP+を受容体としてCH基またはCH2基に特異的に作用する。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%81%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%92%E3%83%89%E3%83%AD%E3%82%B2%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%82%BC

 

キサンチンは生体内でプリン化合物が分解したときに生じ、キサンチンデヒドロゲナーゼ(キサンチンオキシダーゼ)の作用により尿酸へと変えられる。遺伝子疾患の一種のキサンチン尿症では、このキサンチンオキシダーゼが不足してキサンチンから尿酸への変換が滞ってしまう。(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%81%E3%83%B3

 

キサンチンオキシダーゼは「2個のフラビン分子と2個のモリブデン原子、8個の鉄原子がそれぞれの酵素ユニットに結合している」(ウィキペディアと記されているので、ビタミンB2がこれには関連していると考えていたが、キサンチンデヒドロゲナーゼの方ではナイアシンが関連していたのだった。

つまり、プリン化合物がキサンチンに分解された時点で体内にナイアシンが多くあれば、尿酸へと分解されるということである。

だから尿酸値の上昇と共に体内ナイアシン量が上がるのではなく、むしろ逆にナイアシンが体内に充分ある状態でキサンチンが尿酸に分解され、尿酸値が上がるということが言える。

 

プリン体の多い食品を多食し、その上にモリブデンの多い食品を摂ることとナイアシンの多い食品を摂ることで、尿酸が増えると考えられる。

 

プリン (purine) は、分子式 C5H4N4、分子量 120.1 の複素環式芳香族化合物の一種である。中性の水には溶けにくく、酸性あるいはアルカリ性にすると良くとける。アルコール等の極性溶媒によく溶けるが無極性溶媒には溶けにくい。(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%B3_(%E5%8C%96%E5%AD%A6)

アルコールを多飲しているとプリン体が分解されて尿酸値が上がるという記載もどこかで目にした。 

 

利尿剤を服用しなくなって、尿酸値が、高めだが基準値内に入った。

プリン体食物の摂り過ぎと、モリブデンナイアシンの摂り過ぎに気をつけてARB系の降圧剤も止めれば、尿酸値はもう少し下がるのではないかと考えられる。

 

霊長類のヒト上科では尿酸オキシダーゼが欠損すると共に、霊長類の直鼻猿亜目ではアスコルビン酸(ビタミンC)合成も欠損している。これは尿酸が抗酸化物質として部分的にアスコルビン酸の代用となるためである。尿酸とアスコルビン酸は強力な抗酸化物質(還元剤および酸化防止剤)である。ヒトでは、血漿中の約半分の抗酸化物質は尿酸から来ている。

(略)

腸内のプリン体は腸内細菌に取り込まれDNA合成に利用され腸管内のプリン体が減少する可能性が指摘されている。ヒトにラクトバチルスガセリPA-3を含むヨーグルトを連日摂取させたところ血清尿酸値の低下が認められた。これは菌体がプリン体を取り込むことによるヒトの体内への吸収抑制によるものであることが推察された。(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%BF%E9%85%B8)

 

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