風の匂いの中に

『我らは神の中に生き、動き、存在する』(使徒言行録17:28)

亜鉛食材とカルシウム拮抗薬と体温、そしてマグネシウム

【はじめに】カルシウム拮抗薬の急性薬物中毒に対し塩化カルシウムの投与が奏効した49歳女性 1 例を経験したので報告する。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jaamkanto/39/3/39_366/_pdf/-char/ja

こういう論文を目にしていた。

カルシウム拮抗薬は受容体に蓋をする薬なので、カルシウム拮抗薬を飲めばいくらカルシウムを摂ってもダメなのではないかと考えていた。しかし・・。

 

今朝の体温は36,4℃。

やはり昨日は、一昨日の夜服用したカルシウム拮抗薬が影響していたように思う。

昨日の朝の熱は36,1℃で朝食後元気が出ないということだったので、昼食の夫のゆで卵にだけカルシウムの多い岩塩を振りかけた(上の論文を目にしていたからだ)のだった。それで、夕方36,8℃まで上がっていたのだが、夕食後、35,5℃まで下がった。

 

これはどうしてかと考えていた。

昨日の夕食は、

f:id:myrtus77:20200401161051j:plain

塩鯖と菜の花の昆布締めに、

f:id:myrtus77:20200401161049j:plain

高野豆腐と若布の煮物

それに、充填豆腐と小松菜のお汁。

高野豆腐に多いのはマンガンとビタミンKだが、カルシウムも多く含まれている。それで高野豆腐の煮物にはマグネシウムの多い海塩を使った。

充填豆腐に多く含有されているのは銅とマグネシウム

塩鯖もカルシウムよりマグネシウムを多く含有している。

マグネシウム 働き・効果(https://ipidiw.co.jp/nutrition/magnesium.html
体液の平行維持、ホルモン分泌、体温調整

 

カルシウムは筋肉の収縮によって熱を造るだろうが、このカルシウムの働きに対して抑制的に関わるのがマグネシウムである。

 

筋肉細胞中にカルシウムが入り込むと筋肉は収縮し、マグネシウムは逆に筋肉を弛緩させる作用がある。マグネシウムは血管の平滑筋においてカルシウムの流入を選択的に抑制し、血管壁の収縮を妨げる…(川端輝江=編著『しっかり学べる!栄養学』p190)

 

昨夜の食事はマグネシウム過多だったと言える。

そしてその前に、一昨日の夕食が亜鉛食材のオーストラリア牛だったことも影響している。

カルシウム拮抗薬はカルシウムの働きを抑えるが、亜鉛過多の食事もカルシウムの吸収を妨げるだろう。カルシウム拮抗薬を服用する時に亜鉛含有の多い食材を使わないように気をつけなくてはならない。

カルシウムは免疫の働きにも欠かせない栄養素である。

栄養素間のバランスが大事。それぞれの栄養素の過不足のない摂取を考えなくてはならない。