風の匂いの中に

『我らは神の中に生き、動き、存在する』(使徒言行録17:28)

「コロナウイルス治療では脱水気味にする!」とはどういうことか?(書き換えあり)

meromeropy77.hatenablog.com

昨日の続きを寝ながら頭が勝手に考えてた。睡眠学習

 

亜鉛の過剰症状
脱水症状(https://ipidiw.co.jp/nutrition/zinc.html

 

数百例を経験した救急医のTip 診療中の先生がた、ご覧下さい!

https://blog.goo.ne.jp/idconsult/e/6a0df32154608a9678f0385d2e6e5b34

脱水気味にする!通常の敗血症的な輸液するな。注意しないと呼吸不全になりやすい。例外はDKAと脱水による腎機能障害。脱水気味に!

 

亜鉛過剰で脱水になるというのは、(亜鉛依存酵素)アンギオテンシン変換酵素によってアンギオテンシン1がアンギオテンシン2へと変換され、それによって電解質コルチコイド(副腎皮質ホルモン)であるアルドステロンの分泌が促進され、ナトリウムイオンの再吸収とカリウムイオンの排泄が促進される。だからこの場合の脱水は、ナトリウム欠乏型脱水ではなく文字どおり水分欠乏型脱水(高張性脱水)ではないだろうか?

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コロナウイルスによる重症化で「脱水気味にする!」方が良いというのは、水分欠乏型脱水にするということだろうか?ナトリウム欠乏型だと細胞内液が多くなり細胞内に水分が入り込むことによって細胞破壊が起こる。よって水分欠乏型脱水を保つ方が良いということ、だろうか?

 

上記「数百例を経験した救急医のTip 診療中の先生がた、ご覧下さい!」で「ステロイドは使うな」と言われているのも、副腎皮質ホルモンそのものを使うと糖質コルチコイドとして働く場合があるからではないだろうか?

この場合は副腎皮質ホルモンでも電解質コルチコイドを働かせたいのだ。だからステロイドではなく直接アルドステロンを作用させる方が良いのではないだろうか?

 

この中に「好中球とリンパ球の比が3.5以上なら予後がわるい」と記されている。

亜鉛はリンパ球に関わっているだろう。銅は好中球に関与している。

亜鉛と銅の割合で銅が優位にある場合、肝臓においてはコラーゲン合成能が亢進して線維化が進み肝硬変へと進展する。これと同じく肺でも亜鉛欠乏の銅過剰で肺の線維化が進むのではないだろうか?

間質性肺炎

 間質性肺炎は、肺の間質(肺胞の壁や肺胞を取り囲んで支えている組織)を中心に生じる血流障害によって起こる病気です。(略)
 血流低下が進むと肺胞の壁が厚くなり、肺胞の形も不規則になり肺全体が硬くなります。その結果、肺のふくらみが悪くなり、肺活量が落ちて酸素の吸収効率までも悪くなり、息苦しさや咳が生じます。進行すると、肺はさらに縮み一部が線維性成分のかたまりとなり肺線維症が起こります。

(『安保徹のやさしい解体新書』)

血流低下というのは、摂取した銅が血液を運ぶために使われていないということだろう。過剰摂取した銅が使われず蓄積していくのが問題となる。鉄、ヒスチジンなど血液を運ぶための栄養素が必要だと言える。

それと、やはり亜鉛と銅の摂取割合を考えなくてはならない。

 

 

寝ながら考えてたから詰めが甘い。

1.アンジオテンシン受容体拮抗薬 (ARB
血圧はさまざまな要因により調節されていますが、最も大きな影響を与えるのがレニン‐アンジオテンシン(RA)系のホルモンです。その中でアンジオテンシンIIには強力に血圧を上昇させる作用があります。ARBアンジオテンシン受容体を遮断することにより、血圧を下げます。
またアンジオテンシンⅡは、腎臓の糸球体の出口の血管(輸出細動脈)を狭くして、糸球体の中の圧力(糸球体内圧)を上昇させます。その結果、蛋白尿は増加し、糸球体過剰濾過を助長します。
ARBは、その作用も抑制するため、腎臓に対して保護的に働きます。ただ、糸球体濾過量は減るので、見かけ上、血清クレアチニン値が上昇することがあります。30%以上の上昇がなければ(Cr1.0だったのであれば、Cr1.3以上にならなければ)、飲み続けることによって腎保護作用が得られると考えられています。30%を超える場合は、両側の腎動脈狭窄の可能性があるため、減量または中止します。

2.アンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACEI)
アンジオテンシン変換酵素(ACE)は、アンジオテンシンⅠからアンジオテンシンIIに変換させる酵素です。
ACEIはこの酵素活性を阻害することにより、アンジオテンシンIIの産生を抑制し、血圧を下げます。ACEIもARBと同様に腎保護作用がありますので、一過性のクレアチニン上昇の危険もあります。
またACEIは心保護作用(心臓のリモデリング抑制作用、心筋梗塞の再発予防、心不全患者の予後改善効果など)も認められています。 ARBとの違いは、「空咳」「咽頭の違和感」などの副作用です。10%程度の患者さんに認められるので、症状がある場合には、主治医と相談してください。

http://www.twmu.ac.jp/NEP/kouaturyouhou/kouaturyouhou-kouatuyaku.html

 

 

SARS-Cov-2は肺内のACE2受容体を介して感染する。疫学調査より高血圧症の合併がCOVID-19重症化の危険因子であることが分かっているが、一部の研究者からACE阻害薬やARBといった降圧薬を使用すると、肺内のACE2受容体の発現が増加し、重症化につながっているのではないかと指摘していた。SARS-Cov-2はACE2を介して感染するが、ひとたび感染するとACE2の発現量を減少させる可能性があり、これによりアンジオテンシンII活性が衰えず、これが臓器損傷の原因になっている可能性がある。

https://twitter.com/kitagawaneuro/status/1244955952622604292?s=21

「ACE」というのはアンジオテンシン変換酵素の略だから、「ACE2受容体」というのは、アンジオテンシン1にあるアンジオテンシン変換酵素の受容体ということだ?アンジオテンシン1はアンジオテンシン変換酵素をこの受容体で受け取りアンジオテンシン2となる?

 

 

以下、再考の余地あり

ARBといった降圧薬を使用すると」、「アンジオテンシン変換酵素が受容体に結合するのを妨げ」られて、「肺内のアンジオテンシン2受容体の発現が増加し、重症化につながっている」、ここまでは解る気がする。

コロナウイルスは肺内のACE2受容体を介して感染する」から、ARBといった降圧薬を使用する」ことによって「ACE2が受容体に」正しく結合するのが妨げられて、その隙にコロナウイルスアンジオテンシン2受容体に結合し体内に侵入する、ということか?

SARS-Cov-2はACE2受容体を介して感染するが、ひとたび感染するとアンジオテンシン2の発現量を減少させる可能性があり」、これも昨日まとめたように、亜鉛が免疫反応の方に取られて変換酵素の合成に関われないためアンジオテンシン1が2へと変換されないからだと考えられるが、「これによりアンジオテンシンII活性が衰えず」というのは、受容体の発現が増加したままでアンジオテンシン変換酵素の合成が間に合わないからということだろうか?これは、インスリン抵抗性の糖尿病の場合と似ている気がする。

 

コロナウイルスが、アンジオテンシンⅡの「受容体」に結合することで感染するということをしっかり頭に入れる必要がある。おそらくその受容体を合成するのも亜鉛ではないかと思うが・・?