風の匂いの中に

『我らは神の中に生き、動き、存在する』(使徒言行録17:28)

ヘルペスと帯状疱疹と水痘ワクチンについてのリンクによる覚書

単純ヘルペスウイルス(HSV)は、生物学的、物理化学的、免疫学的差異からHSV-1とHSV-2の2型に分類されます。初感染後、知覚神経節の神経細胞の核内に遺伝子の形態で潜伏し、HSV-1は顔面、特に口唇に再発し、HSV-2は下半身、特に性器に再発を繰り返します。しかし、実際は性器ヘルペス初感染の約70%はHSV-1によりますが、この場合には再発をきたすことはまれです。https://www.dermatol.or.jp/qa/qa5/q04.html

 

痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)の初感染では水痘(みずぼうそう)になりますが、この時に主に皮膚にでた発疹から神経を伝わって所属の後根神経節内にウイルスが潜伏するといわれております。後根神経節内に潜伏感染していたウイルスが何らかの誘因で、再活性化して発症するのが帯状疱疹です。誘因として過労や悪性腫瘍の合併を含めて宿主の免疫機能の低下、手術や放射線照射などがあげられます。ウイルスが再活性化されると神経節内で増殖し、知覚神経を通って表皮に達し、表皮細胞に感染しそこで更に増殖して、赤い丘疹や水疱が神経の走行に沿って帯状に出現します。他のヒトから感染して帯状疱疹になるわけではありません。https://www.dermatol.or.jp/qa/qa5/q11.html

 

帯状疱疹は免疫能力、特にVZVに対する特異的免疫が低下すると発症する疾患で、誰でも罹患しうる疾患です。水痘罹患や水痘ワクチンを接種してVZVの抗体を持ったものの約20%が罹患すると云われております。特に、細胞性免疫が低下するAIDS、白血病悪性リンパ腫などの患者に罹患しやすく、老人も罹患しやすいといえます。90歳以上のヒトではその半分は罹患すると考えられています。しかし、統計的にみると20歳代と50歳代にピークがみられ、これらの年代では周囲に水痘患者がいない年代で、VZVの免疫にブースターが罹らないためとされています。季節的には決算期、連休後、お盆後、12月の暮れなど疲労が重なる時に多くみられます。https://www.dermatol.or.jp/qa/qa5/q12.html

赤字表記は、メロメロピーによるメモ)

 

リジンは、「単純疱疹(ヘルペス)を解消します」(中村丁次=著『栄養成分バイブル』)

 

アルギニンは、「免疫系のT細胞を増殖させ免疫系を強くする」(生田哲=著『心の病は食事で治す』) 

 

口唇ヘルペスなどの原因になるヘルペスウィルスは体内のアルギニンを使って増殖する性質があるため、ヘルペスが出ているときはアルギニンを摂取しすぎないようにしなければなりません。(『アミノ酸白書』)