セレンには抗酸化作用があり、同じ作用のあるビタミンEとともにはたらいたとき、効果が増します。(略)
からだを構成する細胞の膜などには、不飽和脂肪酸が含まれています。…、人のからだに欠かせないのですが、酸化されやすい欠点があります。…。からだの中でも、同じことがおこっています。いやなにおいこそしませんが、酸化によってできた過酸化脂質はさまざまな悪さをします。組織を老化させ、動脈硬化の引き金ともなります。セレンは、ビタミンEと同じように過酸化脂質の分解にはたらきます。
(略)
抗体産生を促し、免疫機能を高める。(中村丁次=監修『栄養成分バイブル』)
セレンの欠乏症としては、中国東北部の風土病である克山病が知られており、心筋障害が主症状である。ニュージーランドでは、完全静脈栄養によりセレン欠乏を引き起こし、血中セレン濃度の著しい低下、下肢の筋肉痛、皮膚の乾燥などの症状をきたし、心筋障害によって死亡した例が報告されている。(川端輝江=編著『しっかり学べる!栄養学』)
セレン(欠乏症)
動物実験では、羊や牛が白筋病になり、ねずみは肝臓が壊死し、鳥は浮腫を起こし、十分に成長しない(吉川敏一『ビタミン・ミネラル早わかり』より)
速い筋肉は眼筋や下肢の腓腹筋などで,ミオグロビン含有量が少なく白筋ともいう。遅い筋肉はひらめ筋など姿勢の維持に働く筋肉で赤筋ともいう。https://kotobank.jp/word/%E7%99%BD%E7%AD%8B-188000
セレンはたんぱく質と結合し抗酸化システムや甲状腺ホルモン代謝を調節します。長期絶食によりセレン欠乏になると心筋傷害や歩行困難などをきたすことがあります。https://www2.satutoku.jp/nst/
セレンはグルタチオンペルオキシダーゼの構成要素として過酸化水素消去に働く。消去された過酸化水素の一部がヒドロキシラジカルとなり組織や細胞を傷害するが、これを消去するのがビタミンE、C、β-カロテンとグルタチオンだとされている。
複数の栄養素の本で、セレンとビタミンEが抗酸化に共に働く、と記されている。
また、溝口徹=著『「脳の栄養不足」が老化を早める!』にはグルタチオンを合成する栄養素として、「アミノ酸、パントテン酸、ビタミンB2」が上げられているが、伊藤豊=著『医者が教える最強の栄養学』には、「グルタチオンは、グルタミン酸、システイン、グリシンという3つのアミノ酸がつながったものです」と記されている。
亜鉛、銅、マンガンとアミノ酸(ヒスチジン、アスパラギン酸)によってスーパーオキシドディスムターゼを合成し感染症と戦った後、セレンやビタミンE、C、アミノ酸(グルタミン酸、システイン、グリシン)等によって活性酸素を最後まできっちり消去して、過酸化脂質を分解し、血栓や動脈硬化を予防する必要があるように思われる。
その後、36時間~4日の間に4例で弛緩性四肢麻痺へ進行。
— influenzer (@influenzer3) 2020年5月9日
3人は人工呼吸器を要した。
COVID-19発症からGBS発症までは5-10日間だった。
・全例で髄液のPCRは陰性。
・MRIでは3例で異常所見が見られた。
・全例でIVIGの治療、2例は2回のIVIG、1例は血漿交換による治療を受けた。 pic.twitter.com/4lKjwToeiL
●COVID-19での血栓症は見逃されている
— influenzer (@influenzer3) 2020年5月9日
→12例の剖検所見の報告です。
12例は全例、死亡時には血栓症は疑われていなかったにも関わらず、7例で深部静脈血栓が見られ、4例は肺塞栓が死因と診断されています。
・肺は病理学的に8例がDAD:diffuse alveolar damageだった。
— influenzer (@influenzer3) 2020年5月9日
・全患者においてウイルスは肺内に高濃度で認め、10例中6例は血液から検出、12例中5例は肝臓・腎臓・心臓で高いウイルスRNA量を示した。
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・1例でリンパ球性心筋炎の所見。矢印が浸潤リンパ球です。 pic.twitter.com/7EXw4Tjg7S
セレン(Se)体内分布(肝臓、腎臓など)(川端輝江=編著『しっかり学べる!栄養学』p185)