風の匂いの中に

『我らは神の中に生き、動き、存在する』(使徒言行録17:28)

脂質が細胞膜を造っている、セラミドの合成に必要なのはパルミチン酸

 脂肪酸は動物性のバターや牛脂(ヘット)、豚脂(ラード)、植物性の大豆油、菜種(キャノーラ)油、サフラワー(紅花)油、オリーブ油といった「油脂類」に多く含まれています。これらのほかに、穀類、豆類、魚介類、肉類、卵、乳類などに含まれる脂質に脂肪酸は存在し、食品として摂取されるのは、この「見えない脂質」のほうが大きな比重を占めています。

脂質は体内でこんな作用をします
・1g当たり9kcalのエネルギー源となる。
・細胞膜、角膜などの生体膜の構成成分となる。
・血液成分となる。
・貯蔵脂肪となる。
ステロイドホルモンを合成する。
脂溶性ビタミンの吸収を助ける。
・植物油はビタミンEを供給し、酸化脂質がふえるのを防ぐ。
・生理活性物質を生成する。(中村丁次=監修『栄養成分バイブル』)

 

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Applied and Environmental Microbiology, 81: 1616-1621 (2015)より引用

研究者の知人が細かくメモってこんな資料を送ってくださったので、色々考えていた。

ウイルスのエンベロープも人間の細胞膜も脂質二重層ということで結局同じなんじゃないと思ったのだが、調べてくださって「脂質・脂質二重膜と言っても種類はたくさんあるようです」とのお返事。言われてみれば確かにそうだな、と。

それでまた私の思考は別のところに逸れていって、「そうだ!脂質が大事だ」というところへ。

 

セラミド合成の原材料となる脂肪酸はパルミチン酸だが、パルミチン酸を多く含有する上位にバターが表示される。3位に無塩バター、6位に発酵バター、7位に有塩バター。娘はバター好きだ。私もだが。https://wholefoodcatalog.com/nutrient/palmitic_acid/foods/high/

4位がラードで5位が牛脂となっているのだが、バターの後、8〜10位には豚や牛の脂身が入り、11位が綿実油。12位からまたしばらく豚の脂身等が続き、49位でようやくオリーブ油が入っているのだが、最近使い始めた菜種油はなかなか出てこない。

 

最近娘の腕がガサガサに荒れていて春になっても治ってこないというのは、油を変えたせいか?と思った。

だいたい私は豚肉を料理で使っても脂身の多すぎるところは取り除いていた。いや〜、色々間違っていたんじゃないか!と思う。私自身が脂に弱いので取り除いていたし、なんか若い頃から脳梗塞なんかになる人がいるみたいに聞いたりすると、「怖い!」と思って取り除いていた。しかも凄い手間かけて・・。

 

これからは、もう少し楽しよう、と思う。

 

新鮮な焼きたてのお肉の脂はいいんじゃない!

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豚肩ロース。

 

ということで、脂身を取り除かないで作った豚肉とズッキーニと新玉葱の煮物。

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激ウマ!