風の匂いの中に

『我らは神の中に生き、動き、存在する』(使徒言行録17:28)

ハーブで作る化粧水について(加筆:スギナにアルミニウム)(アトピーとの闘い最終章)

 

以前、アトピーとの闘い(成人女子)ーその7(ハーブで化粧水を作って)」というタイトルで以下のようにまとめたのだが、スギナ(ホーステール)にアルミニウムが含まれているとの記載を見つけたので、これについて加筆しておこうと思う。

林真一郎=著『ハーブと精油の基本事典』「スギナ」のところには、「ほかのハーブにはあまり含まれていない成分であるケイ素やシリカ(二酸化ケイ素)を豊富に含んでいます。ケイ素は体内で骨や軟骨の発育やコラーゲン、エラスチンなどの結合組織の強化に関与します」と記されているのだが、主要成分には「アルミニウム」の記載もある。

アルミニウムというのは色々と問題のありそうな金属だが、最近もツイッター「脇の下にスプレーする制汗剤、開始使用年齢が若いほど、使用回数が頻回であるほど、乳癌発生率が高い可能性。経皮吸収されたアルミがリンパ液や血流に乗り乳房組織に蓄積することによる」という記事を見つけたところだった。

水銀などの重金属の方が問題視されやすいように思えるのだが、アルミニウムのような軽金属も分子量が小さいために細胞内に入り込みやすいのではないかと思う。それが問題を引き起こすのではないかと私は考えている。そこで、

アイブライトにもケイ素が含有されているようなので、スギナを止めてアイブライトを化粧水にして様子を見ようと思う。

 

 

以下は、「雨音につつまれて」=「風と、光と・・・」で纏めていた記事。

アトピーとの闘い(成人女子)ーその7(ハーブで化粧水を作って)」

スキンケアのための化粧水は、ハーブに熱湯を注いで冷ましたものをスプレー容器などに入れて使うようにした。
使うハーブはその時々の症状によって使い分ける。

 

赤く腫れて痒みが強い急性期には、アイブライトゴマノハグサ科)を化粧水にした。

これには抗ヒスタミン作用があるので、痒みを鎮めてくれると考えたからである。名前が表すように、このハーブティーは花粉症などの目にも用いるようなのだが、目にはアレルギー用の市販の目薬を使用させた。

 

ジャーマンカモミール(キク科)にも抗ヒスタミン作用があるが、カモミールは娘の好きなハーブティーで子どもの時から飲み続けてきたものなので、化粧水には使わないことにした。アレルギー症状というのは、好きで摂り続け許容範囲を超えたものに対しても出ると言われているからである。

 

皮膚が切れて傷になっている時には、スギナ茶を利用した。スギナ茶はホーステール(トクサ科)という単品のハーブでも売られている。ホーステールに含まれているシリカ(二酸化ケイ素)には傷跡の組織を修復する作用があると書かれている。

実は、母が生前吐血して入院した時、医師の了承を得て、スギナ茶を作って病院へ持っていって飲ませたことがあったのだ。その時は体内の出血を止める働きがあると書かれていたからなのだが、体内の傷を修復し止血するのであれば、それを外用で使えば皮膚の傷も修復してくれるだろうと考えたのだった。

そこで、使い残していたスギナ茶のティーバッグを化粧水にして使い、残りをティーバッグごとお風呂に入れて全身にも使うようにさせた。ハーブの浸出液にタオルを浸け、蒸しタオルにしてフェイシャルスチームとして使うことも出来る。

 

他にも使ったものを書き出してみよう。

カレンデュラ(キク科)。これは別名ポット・マリーゴールドとも呼ばれる和名ではキンセンカのことで、ニキビや肌荒れにも良く、抗炎症作用もある。

マロウブルー(アオイ科)。これはウスベニアオイのことで、粘液質を含み粘膜を保護する働きがある。

ローズ(バラ科)。バラの花びらや蕾から作ったフローラルウォーターは市販もされている。このフローラル・ウォーターやハーバル・ウォーターというのは植物から精油を蒸留する際に揮発せずに後に残ったもののことである。バラの精油には皮脂分泌調整作用がありどんな肌質にも合うとされているが、後に残ったバラ水にも同じような作用があるようだ。しかも精油よりずっと緩和に作用するので、逆に安心して使用することが出来る。バラ水には保湿作用があると書かれている。

汗をかくようになってからは月桃(ショウガ科)を使った。月桃精油には保湿、収斂、抗酸化作用があり肌の潤いを保って引き締めると書かれている(『アロマテラピーのすべてがわかる事典』)。又、ハーブ水にも抗菌、消臭効果があり、紫外線から肌を守ると書かれている(『ハーブティー事典』)。

よってこれらをブレンドして用いても良いと思う。

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写真のハーブはカレンデュラマロウブルー、バラの蕾だったと記憶している。

 

ただし、やはりオイルと同様に、特定の植物にアレルギーを持っている場合は使わない方が良い。植物の属する科をチェックしてから使用するように常に気をつける。

 

参考書籍:佐々木薫=著『ハーブティー事典』(池田書店
     林真一郎=編『アロマテラピーの事典』(東京堂出版
     グリーンフラスコ=監修『アロマテラピーのすべてがわかる事典』(ナツメ社)
     ジニー・ローズ=著『エッセンシャルオイル&ハーブウォーター375』(BABジャパン)