この数年、娘のアトピー性皮膚炎は日焼けによって悪化し、こじらせることが多い。
娘の中高時代は強歩会というものがあったのだが、その頃は陽中を一日中歩いても全く問題なかった。
「あの頃は何で大丈夫だったんだろうねぇ?」と言うと、「ラム肉にも亜鉛って多かったっけ?」と娘が言う。
「そうだね」
「札幌時代はラム肉もたまに食べたりしてたからじゃない?」
やっぱり日焼けには亜鉛が必要なのか?
そう言えば、(肉も青魚も食べない)除去食してた頃、日に焼けると真っ赤に腫れ上がって一週間は酷い状態が続いたのだった。やっぱり亜鉛のものを(私が)食べてなかったから母乳の中にも亜鉛が足りてなかったせいか?
そんな話をして、翌朝、分かった。
亜鉛は日焼けをした後に必要な栄養素なのだ。
日に当たっても火傷のようにならないために必要なのは、チロシン、ナイアシン、葉酸、ヒスチジン、銅などだった。
その上、真正メラニンが造られる過程は、ドーパミン合成経路を途中まで辿る。だから、たんぱく質、カルシウム、ビタミンCなども必要になる。そして、血中のカルシウム濃度を調整するためにはビタミンDが必要なのである。
これらの栄養素の多く(VD、ヒスチジン、ナイアシン、銅)を含有しているのが、背の青い魚なのだった。
子どもの頃の私は背の青い魚で育ったようなものだが、娘にも(私が厳しい除去食をしていた生後一年以外は)夕食はほとんど青魚を中心に食べさせてきた。
魚によって日焼けのトラブルから守られていたと言えるかも知れない。
ヒスチジン(https://ipidiw.co.jp/nutrition/histidine.html)
紫外線による刺激を軽減させ、シミ・そばかす・肌荒れ・皮膚ガンの予防に役立つ
喘息・アトピー性皮膚炎の場合は、強いかゆみ・じんましん・ショック症状を起こす
しかし、この数年、何が必要なのか分からなくなって、焦って牛肉とサンマを夕食の献立に合わせたりしていた。すると状態が酷くなる。
牛肉にもサンマにもビタミンB12が多い。B12を摂るときは葉酸の多い物を摂る必要がある。そういうことが分からないまま献立を考えていると、B12過多となって不具合が生じる。
また、サンマなどの青魚に多いヒスチジンと牛肉の亜鉛が合わさると、スーパーオキシドディスムターゼが造られやすくなるのではないだろうか。すると炎症が起きやすくなる。
このところでは、銅より亜鉛を摂らないといけないんじゃないか?銅を摂り過ぎるから良くないんじゃないかと思い、牛肉を少量合わせたのだが、やはり良くなかったということがあった。
牛肉などの亜鉛食材には合わせるものを考える必要がある。アルギニンの多いものと合わせるとT細胞が活性化しすぎてⅣ型アレルギー体質の者には良くない等、不具合が生じる。
やはり組み合わせを考えなくてはいけないのだろう。
それにしても、30年も前にやった除去食の間違いに今になって気づくとは。厳しい除去食をして、自分の体も壊し、娘も火膨れにしていたとは・・。