アトピー性皮膚炎にとってビオチンの重要性を書いてきたのだが、ビタミンB2はB2で皮膚にとって必要な栄養素であることは間違いない。
働き・効果
粘膜、皮膚、髪、爪を健康な状態に保つ
ニキビを予防・改善する
美肌の維持に効果的
口内炎の改善、予防
老化防止にも働く(https://ipidiw.co.jp/nutrition/vitaminb2.html)
このところリンクさせて頂いている薬剤師さんのサイトに、ビタミンB2に関して興味深いことが書かれてあった。
ビタミンB2のFMN、FADへの活性化は、甲状腺ホルモンやACTHによって影響を受け、甲状腺機能亢進症、下垂体疾患では、活性化が抑制されることが知られている。、糖尿病、肝疾患、副腎皮質機能低下症でも活性化障害が起こる。(https://kanri.nkdesk.com/hifuka/eiyou11.php)
上記、ACTHとは副腎皮質刺激ホルモンのこと。
B2は甲状腺ホルモンによって活性化が抑制されるとともに、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)の低下によっても活性化が抑制されるということである。
ビタミンB2は甲状腺ホルモンの合成にも関わっているが、甲状腺ホルモンが出過ぎることによって活性化が抑制されるということだ。
セレン食材を摂り過ぎて甲状腺機能が亢進するとVB2は働けなくなると言うことができるように思われる。
しかしまた、B2はフリーラジカルであるヒドロキシラジカル消去のためにセレンが働いた後に必要なビタミンである。
ビタミンB2は、脂肪を燃やしてエネルギーに変わるときに必要なグルタチオン・レグクターゼという酵素を補うための補酵素として働きます。脂肪を多くとったら、ビタミンB2の摂取が求められます。
(略)
そこでB2の登場です。体内で働く活性型ビタミンB2がセレンというミネラルとともに、細胞膜にできた過酸化脂質の分解を促進するのです。
(略)
抗生物質服用時は、ビタミンB2が欠乏するおそれがある(ビタミンB2の必要量の一部は、腸内細菌によって合成される。抗生物質を服用すると、その腸内細菌を殺してしまうため)(吉川敏一『ビタミン・ミネラル早わかり』より)
しかしまた、「ビオチンとビタミンB2(アトピーとの闘い最終章)」でも書いたように、卵では、「ゆで卵も卵焼きも目玉焼きも炒り卵も温泉卵もセレン、ビオチンの順で含有量が多い、と表示されてくるのだが、ポーチドエッグと玉子豆腐では、ビタミンB12、ビタミンB2の順の含有量になり、ビオチンとセレンは表示されなくなる」のである。
セレンを甲状腺ホルモン合成に向かわせないで、B2と共に働かせるのはなかなか難しいように思われる。
さて、これは昔々の話なのだが、私が小学生の時のお弁当に、魚肉ソーセージを一口サイズに切ったのを卵でとじた物が良く入っていた。母が作ったのだか、祖母が作ってくれていたのか定かではないのだが・・。
魚肉ソーセージに含有されている栄養素で一番多いのがビタミンB2で、次がナイアシンである。セレン、ビオチンは表示されていない(https://calorie.slism.jp/110388/)
B2を肌のために働かせたい時に、この魚肉ソーセージと卵の組み合わせはどうだろうか?