風の匂いの中に

『我らは神の中に生き、動き、存在する』(使徒言行録17:28)

ヘパリン類似物質配合ヒルドイド系外用クリーム(アトピーとの闘い最終章)

7月の初めにステロイド薬を塗って痒みが出たので、プロトピック(タクロリムス軟膏)を塗ったり止めたりしながら過ごしていたのだが、9月の半ば頃に娘は、薬局で市販されるようになったヒルドイド系外用クリームを買って使ってみたようだった。二日使って組織液が増えるようだったので、止めたと言っていた。

 

その頃、ぐっと悪くなったように思えた。

 

このクリームの説明書きには、「次の人は使用しないでください」として、「出血性血液疾患(血友病、血小板減少症、紫斑病など)の人」「わずかな出血でも重大な結果をきたすことが予想される人(血液凝固抑制作用を有し出血を助長するおそれがあります)」と記されている。また、「クスリのはたらき」として、「乾燥肌」「角化症」が上げられ、「血行を促進し、皮膚を保湿します」と記されている。

 

ヒルドイドという外用薬は元々、静脈炎などで皮膚科や内科で処方されていたクスリらしいが、美容目的で処方してもらうタレントなどが出てきたそうで、ヘパリン類似物質を低量化して薬局でも購入できるようにしたようである。

娘が通っていた皮膚科ではヒルドイド外用薬を処方してくれなかったそうで、薬局で買って試そうとした。

 

ヘパリンというのは、白血球の中の(顆粒球中の)好塩基球に含まれる物質で、「炎症部位の血管を拡張させたり、血液の凝固を防いだりして好中球の働きを助ける」『目でみるからだのメカニズム』に記されている。

 

ステロイド外用薬の副作用で接触性皮膚炎を起こし、表皮が十分形成されていない上に組織液が滲み出る状態で血液凝固抑制作用のある外用クリームを使用すれば逆効果となるのは、当然だと言える。しかし素人には、どんなに注意書きが記されていようと、そういった判断は出来ないだろうと思われる。

私は、娘がこのクリームを買って使ったことを後になって知ったのだった。

綺麗になりたい一心で、使ったのだ。

 

10月半ばだったかには保湿剤を変えて、これがまた良くなかった。これについてはまた後日まとめようと思うが・・。