風の匂いの中に

『我らは神の中に生き、動き、存在する』(使徒言行録17:28)

パントテン酸が接触性皮膚炎を改善する(アトピーとの闘い最終章)

パントテン酸https://ipidiw.co.jp/nutrition/pantothenic-acid.html
働き・効果
・副腎の機能を助け、副腎皮質ホルモンの合成を促す
接触皮膚炎、急・慢性湿疹、弛緩性便秘の改善
ストレプトマイシン、カナマイシンによる副作用の予防・治療

 

パントテン酸が副腎皮質ホルモンの合成を促すことは知っていて、これまでアトピー治療のためにこの栄養素を第一に考えてきたのだが、接触性皮膚炎の改善」には思い至らなかった。

つまり私は、Th1とTh2の違いをⅠ型アレルギーとⅣ型アレルギーの違いとして捉えようとしてヒスタミンを抑えることにばかり目を向けていたので、パントテン酸接触性皮膚炎の改善に働くとは考えもしなかったのである。

しかし、制御性T細胞(ヘルパーT細胞の一種)とTh1とTh2についてをまとめて、アレルギー全般がTh2の働きであると理解したので、ここに繋がった。

 

例えば、パントテン酸食材を摂り過ぎていると目に物貰いが出来るという場合がある。

これは副腎皮質ホルモンの合成によって、自然免疫(Th1)が抑制されて細菌に感染しやすくなるということであろう。

 

ステロイド薬はTh1、Th2のいずれをも制御するが、自然免疫、すなわちTh1の抑制作用が強い。このため急性炎症の鎮静化には優れるが、長期使用を行えばTh2反応へのシフトが起こり、アレルギー疾患憎悪の方向に働く可能性がある。(『ステロイド外用薬パーフェクトブック』)

 

ステロイド、つまり副腎皮質ホルモンは、「Th1、Th2のいずれをも制御するが、自然免疫、すなわちTh1の抑制作用が強い」からだ。

しかし、「Th1(自然免疫)、Th2(アレルギー反応)のいずれをも制御する」のである。だから、「副腎皮質ホルモンを合成するパントテン酸はアレルギー反応である接触性皮膚炎も改善する」、と言えるのだと思う。

 

やはりステロイド薬の長期使用によって接触性皮膚炎を起こした場合は、ステロイド薬の使用を中止して、直ちにパントテン酸食材等を摂って、副腎皮質ホルモンを体自体で合成できるようにしなければならない。

 

また、接触性皮膚炎を暴走させないために控えていたアルギニン食材も、リジンとの含有比を考えながら徐々に取り入れて、自然免疫をも回復させなくてはならない。感染症と闘うためにも。