酸
一般に、プロトン (H+) を与える、または電子対を伴いながら定義が考え直されてきたことで、何種類かの酸の定義が存在する。
酸としてはたらく性質を酸性(さんせい)という。一般に酸の強さは酸性度定数 Ka またはその負の常用対数 pKa によって定量的に表される。
酸や塩基の定義は相対的な概念であるため、ある系で酸である物質が、別の系では塩基としてはたらくことも珍しくはない。例えば水は、アンモニアに対しては、プロトンを与えるブレンステッド酸として作用するが、塩化水素に対しては、プロトンを受け取るブレンステッド塩基として振る舞う。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%85%B8
①細胞外液による緩衝作用
体液中に存在する二酸化炭素(CO2)の一部は、水(H2O)と反応して炭酸(H2CO3)となり、H2CO3の一部はH+とHCO3−に解離し、次の(1)(2)の緩衝作用に関与する。
(略)
(1)血中に酸性物質(H+)が増えた場合、H+はHCO3−と反応し、H+は中和される。
H2CO3−←H++HCO3−(2)一方、血中に塩基性物質(OH−)が増えた場合、OH−はH+と結合して水になり、その結果不足したH+は次の反応が進むことによって補充される。
H2CO3→H++HCO3−(河端輝江=編著『しっかり学べる!栄養学』)
『目でみるからだのメカニズム』を見ると、アルカローシスでは血中のH+は低下となっている。
上のサイトの図を見ると、Alkalosisでは「Na/H交換輸送体でH+は細胞外へ、Na+は細胞内に取り込まれる」ように記されている。
以下、加筆修正部分。
クエン酸(クエンさん、枸櫞酸、英: citric acid)は、柑橘類などに含まれる有機化合物で、ヒドロキシ酸のひとつである。(略)
カルボキシ基を3個有する弱酸。
化学式 C6H8O7
示性式 C(OH)(CH2COOH)2COOH
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%82%A8%E3%83%B3%E9%85%B8
ヒドロキシ酸(ヒドロキシさん、hydroxy acid)はヒドロキシ基を併せ持つカルボン酸の総称であり、ヒドロキシカルボン酸、 オキシ酸、アルコール酸などと呼ばれる場合もある。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%83%89%E3%83%AD%E3%82%AD%E3%82%B7%E9%85%B8
ヒドロキシ基(ヒドロキシき、hydroxy group)は、有機化学において構造式が −OH と表される1価の官能基である。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%83%89%E3%83%AD%E3%82%AD%E3%82%B7%E5%9F%BA
カルボキシ基は「−COOH」で表される。
昨日は、「クエン酸をウィキペディアの構造式で見ると、OH(水酸基)を4つ持っている」と書いたのだが、カルボキシ基が3個とすると、OH(ヒドロキシ基)は1つということになる。
ハイビスカスティーや梅干し等のクエン酸食材を摂り過ぎると、切り離されたOH(水酸基)が血中で増え、H+と結合して水となるために血中のH+が不足してアルカリに傾く。体がアルカリに傾くと、細胞膜上のNa/H交換輸送体ではH+を細胞外へ、Na+を細胞内に取り込む。
ナトリウムイオンが細胞内に取り込まれることで、水分が細胞内に引き込まれ、それが容量を超えるか細胞膜がしっかりしていない場合に破裂して細胞液が吹き出す、ということが言えないだろうか?
これまでの娘の状態を見ていて、体内がアルカローシスに傾いた時がもっとも激しく組織液が吹き出すと思えた。そういう状態がこの10年で3度あった。
これはどういう状況なのかと、pHと電解質についてずっと考え続けてきたが、漸く少し見えてきたような気がする。
これは、ステロイド剤の使用と深く関わっている。
過去記事から↓
これを見ると、酸と塩基の定義は変遷が凄くて、本当に難しい。
しかし、この中の「ウサノビッチの定義」についてでは、「この定義では陰イオンおよび電子(および電子を放出するもの)まで塩基となり、電子の授受といった酸化還元反応までを酸塩基反応と解釈し、究極にはすべての化学反応を包括することになり拡張解釈が過ぎるため、今日ではこの定義が用いられることはほとんどない」と記されているのだが、酸化還元反応によって体内のpHが変化しうると私も考えて来たし、今もそう考えている。