「ステロイド薬を使うようになってから組織液が吹き出るようになった、何か関係しているのかな」、と娘が言うので、「そうだね、副腎皮質ホルモンっていうのは作用が3つあって、抗炎症に関係するだけでなく、電解質に関係する働きもしているから・・」と言ってから、それがどう関係しているのかはっきりしないので、調べ始めた。
天然型ステロイドホルモンは一般に生殖腺[2]や副腎においてコレステロールから合成され、それらのホルモン分子の構造は脂質であり、それらは細胞膜に達すると容易に内部に通過し細胞核へ到達する。肝臓で解毒を行う酵素として知られるシトクロムP450(英語: Cytochrome P450)は、ステロイドホルモンの生合成に関与している。
ステロイドやステロールは脂質に溶解するので血液から標的細胞の細胞膜やその中の細胞質へとかなり自由に拡散することができる。したがってステロイドホルモンもその誘導体も細胞膜を通過することができ、細胞内にある受容体と結合する。これはペプチドホルモンが極性の為に細胞膜を通過せず、細胞膜上の受容体と結合し、シグナル伝達を行うのと対照的である。
ステロイドホルモンは血液中では一般に特定の輸送タンパク質と結合している。性ホルモンやコルチコイドはグロブリンと結合している[3]。さらなる構造変換や異化は肝臓や周辺組織あるいはホルモンの標的組織で行われる。また、組織に広く分布するために血液や組織液中にいる時間が長い。その結果、水溶性のものに比べ持続性の長い応答に関わる傾向が見られる。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AD%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%9B%E3%83%AB%E3%83%A2%E3%83%B3
ステロイド系抗炎症薬
外部からのステロイドホルモンの投与、特に内服薬では、副腎皮質のステロイドホルモン分泌能が抑制され、副腎皮質が萎縮・機能低下する。これにより、特に急激な投与中止後に体内のステロイドホルモン不足による諸症状が見られることがある。
ステロイド薬の強さランクがweak(弱い)とされるプレドニゾロンの構造式を見ると、水酸基を3つ持っている(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%89%E3%83%8B%E3%82%BE%E3%83%AD%E3%83%B3)。
水酸基を2つ持っているように見えるデキサメタゾンのランクは、プレドニゾロンよりワンランク上のmedium(中程度)である(https://www.triple-farm.com/sg/static/sp/steroidal/)。
水酸基を多く持つものほど抗炎症作用は弱くなるが電解質コルチコイド作用は大きくなるのではないだろうか?長く使っていて止めると電解質バランスを崩すと考えられる。
電解質(鉱質)コルチコイド(アルドステロンなど)
腎臓の尿細管でNa+の再吸収とK+の排泄を促進し、水分量を調節。(『目でみるからだのメカニズム』)
ナトリウム欠乏型脱水では、細胞内液が多く、細胞外液が減少する。これはナトリウムイオンが細胞内に入り水分が細胞内に移動するためだと考えられる。
ステロイド薬を止めた場合、電解質コルチコイドが働かずナトリウムイオンが細胞内に取り込まれるため、水分が細胞内に引き込まれ、細胞膜が破れれば組織液が吹き出すということになる。
ステロイド薬を服用し始めて、それを止めた後も副作用に悩まされてきた。
カリウムの多い野菜ばかり食べていると良くない、というようなこともずっと思って来た。カリウムの多い野菜は体内をアルカリに傾けるだろう。
家族の血圧のことを考えてカリウムの多い塩を使い始めた後、酷い状態に陥った。
これらは、電解質バランスに関わっていたと言える。
そしてそれはステロイド薬の使用と密接に関わっていたと言える。
娘は、「組織液が出るのが収まってくると血が出てくる」と言う。
これは、壊れた皮膚細胞を修復するために血小板が集まって血を固めて治すということではないだろうか?
ビタミンKが抗炎症作用を持つ(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%93%E3%82%BF%E3%83%9F%E3%83%B3K)ということがここで言えるように思う。
血液を凝固させて傷を修復するのである。
若い頃アトピーでステロイド薬をずっと塗っていた知人も、悪くなる一方なので、医師からは急に止めると良くないと言われたのだけれど、「私、もう止めます!」と言って止めたのだそうだ。
私たちもその方の後に続いて、そこを目指したい、と思う。