昨日、看護師さんからお聞きした夫の様子は、「妙な浮腫がとれてすっきりとしてきておられます。元々のお顔はこういうお顔だったのかなと思えるような・・」ー
これは、「お会いになれたらびっくりされると思いますが、このところすっきりしてきています」という言葉に対する「痩せたのでしょうか?」という私の問いに対して、「痩せたという感じではなくて」という言葉に続けて話して下さった言葉だ。
「妙な浮腫」という言葉を聞きながら、薬のことを考えていた。
帰り道で娘も、「やっぱり薬を減らしてくれたから、浮腫がとれたのかなぁ?」と言うので、帰ってから「カルシウム拮抗薬副作用 浮腫」で検索をかけるとすぐに出てきた。
浮腫とは、細胞外液が増加し、組織間質に過剰な体液が貯留した状態を指す1)。原因は、腎機能障害の他、心不全や肝硬変による低アルブミン血症、敗血症など多岐にわたり、本症例のような薬剤による浮腫(薬剤性浮腫)も数多く報告されている。薬剤性浮腫は、原因となる薬剤によってその病態機序は全く異なる。カルシウム(Ca)拮抗薬による末梢性の浮腫は比較的よくみられる副作用で、発症には細動脈の血管内圧上昇が関係している。
Ca拮抗薬の降圧効果は、主に血管平滑筋の弛緩による血管拡張作用により得られるが、細静脈の血管拡張作用は強くないため、毛細血管圧が上昇し、血漿が組織間質側により多く移動し、間質に貯留することがある。Ca拮抗薬による浮腫は、全身の循環血漿量の増加が原因ではないため、フロセミド(商品名オイテンシン、ラシックス他)のようなループ利尿薬を使用しても改善しにくいことを知っておくと、Ca拮抗薬による浮腫を早期発見できるポイントとなり得る。Kさんが利尿薬を飲んでも効果が得られなかったのは、このためと考えられる。https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/di/digital/201707/551905.html
この中の、「血管平滑筋の弛緩による」というのが、「主治医に書いた手紙 」でも書いた腸のぜん動運動に関連している。
カルシウム拮抗薬によって腸閉塞を起こし、熱も出、そして浮腫も生じていたと言えるように思う。
もっと遡れば、甲状腺機能亢進症の薬を飲み続けて低下症に変わった時点で浮腫が始まっていたと考えられる。それがうっ血性心不全へと繋がったと考えられるし、うっ血性心不全の後飲み続けた薬によっても浮腫が生じていたと言える。
それぞれの薬に関する私の考えをずっとブログに書きまとめてきたが、その考えはほぼ正しかったと思える。