風の匂いの中に

『我らは神の中に生き、動き、存在する』(使徒言行録17:28)

ビオチンはアトピー患者にとって決定的に大事であるようだ(アトピーとの闘い最終章)

 ビオチンは、生体内では酵素たんぱく質のリシン残基と結合した補酵素型で存在し、カルボキシ基(ーCOOH)の転移反応を触媒する酵素であるカルボキシラーゼの補酵素として働く。(川端輝江=編著『しっかり学べる!栄養学』p168)

 

ビオチンは、すべての生物種に必須の栄養素だが、生合成できるのは一部の微生物やカビ、植物だけである。

(略)

ビオチンは、哺乳類には生合成できないビタミンである。腸内細菌によるビオチンの合成だけでは必要量に満たないとされており食品からの摂取が必要になるが、様々な食品に含まれるため、通常の食生活では欠乏症は起こらない。抗生物質の長期服用は、理論的には食事からのビオチン必要量を増加させる。(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%93%E3%82%AA%E3%83%81%E3%83%B3

ビオチンは哺乳類には生合成できないビタミンだが、生体内で存在するためには肉や魚に多く含有されるアミノ酸のリシン(リジン)が必要であるようだ。


 

2つ目のアセチルCoAカルボキシラーゼは、アセチルCoA―→マロニルCoA反応を進行させる酵素で、脂肪酸の合成に関与している。

アトピー性皮膚炎患者の脂肪酸組成がビオチン投与で改善されたことから、血液中のビオチン濃度が正常の半分程度といわれるアトピー性皮膚炎の患者における皮膚の落屑や油分の不足にこの辺の機序も絡んでいるのかもしれない。(https://kanri.nkdesk.com/hifuka/eiyou16.php) 

柏崎良子=著『栄養医学ガイドブック』には、亜鉛マグネシウム、ビタミンB6、ビタミンC、ナイアシン、そしてビオチンによって、リノール酸がアレルギーを抑制する生理活性物質(プロスタグランジンE1)へと変換されていくと記されている。

 

次に、T細胞、B細胞などの免疫系の是正(主に細胞性免疫?)とヒスチジンなどのアミノ酸の尿中排泄の変動がある。

免疫系の細胞は元を辿ればアミノ酸なので、それを調整することが過剰な免疫を抑えることと関係があるのかもしれない。

ビオチンのヒスチジン排泄作用についても、実験データはあるもののその機序は明らかではないが、これが今現在アトピー性皮膚炎治療とビオチンを結びつける上での一番の作用であるのは言うまでもない。(https://kanri.nkdesk.com/hifuka/eiyou16.php

 

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ビオチンがヒスチジンを排出すると記されているので、メラニン色素を造るヒスチジンが排出されれば白髪になるのではないかと最初考えたのだが、逆にビオチン不足で白髪になると記されている。

別のサイトでもビオチンは末梢の血行を良くするため、直接色素を造る訳ではないが、髪にも必要な栄養素だと書かれていた。

これはつまり、2つの銅に3つのヒスチジンが配位する(酸素運搬に関わる)セルロプラスミンに何らかの形でビオチンが関わっているということではないかと思われる。
末梢まで血液が送られるためには、鉄、銅、ヒスチジン、そしてビオチンが必要なのではないだろうか。

ビオチンはヒスチジンを活用することで、最終的に不要となったヒスチジンを排出するのではないか、と。

 

ビオチン(http://ipidiw.co.jp/nutrition/biotin.html
不足・欠乏
アトピー性皮膚炎、結膜炎、皮膚や粘膜の灰色退色や落屑

 

 

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上記、ACTHとは副腎皮質刺激ホルモンのこと。

B2は甲状腺ホルモンによって活性化が抑制されるとともに、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)の低下によっても活性化が抑制されるということである。

ビタミンB2甲状腺ホルモンの合成にも関わっているが、甲状腺ホルモンが出過ぎることによって活性化が抑制されるということだ。

セレン食材を摂り過ぎて甲状腺機能が亢進するとVB2は働けなくなると言うことができるように思われる。