風の匂いの中に

『我らは神の中に生き、動き、存在する』(使徒言行録17:28)

薬剤性顎骨壊死についてのメモ(新年早々こんなメモ第2弾)

〈薬剤性顎骨壊死ってどんな病気?〉

骨粗鬆症の治療、悪性腫瘍の骨転移の抑制、ステロイド療法の副作用防止目的で使用するビスホスホネート製剤、デノスマブというお薬で発症します。

◇あごの骨が壊死して歯の痛み、あごの痛みが生じます。

◇もともと歯に炎症があると、炎症があごの骨の広範囲に広がることがあります。

◇口腔内に感染がなければ生じないため予防することが可能です。

 

〈顎骨壊死になりやすい人、原因は?〉

抗癌剤ステロイドエリスロポエチンなどを内服している人は顎骨壊死を起こしやすいです。https://www.shimizuhospital.com/organ/16648/

 

 

そんな良い薬なのですが、ビスホスホネートを使っている患者さんの抜歯をすると、顎の骨が壊死してしまう恐れがあることが判明しました。

(略)

ビスホスホネート系薬剤は、古い骨を取り除く働きをしている破骨細胞の働きを低下させることで骨稜が減少するのを防いでいます。

抜歯などの侵襲によって顎骨に感染が生じると、感染を起こした骨を破骨細胞が排除して骨が壊死を起こさずに治っていくと考えられています。ところが、ビスホスホネート系薬剤を投与することによって破骨細胞の働きが低下するため、感染を起こした骨が残存することになり、顎骨壊死が起こるというのが有力な説です。

(略)

確実な予防法は、確立されていませんが、飲み薬タイプのビスホスホネート系薬剤については、3年以上服薬経験がある、もしくはそれ未満でもステロイドを使っているなどリスクが高い場合、抜歯の3か月前から3か月後までの期間、ビスホスホネート系薬剤の服用を中止することが勧められています。https://www.okada-dental.jp/archives/1097

 

 

以前、娘の顎の骨が肥大していると言われたことがあって、破骨細胞について色々調べていたことがあった。このところマンガンについて調べていて、ここに至って破骨細胞に繋がった。そしてやはり大元でステロイドが関与していることが分かって驚いている。