風の匂いの中に

『我らは神の中に生き、動き、存在する』(使徒言行録17:28)

脂質の細胞内への浸透について(3つの書籍からのメモと考察)

 20世紀初めまで、皮膚は完全に不透過性であると考えられており、この考え方は公にも認められていたのですが、水の不透過とは対象的に、皮膚は植物油と脂肪類を含む脂溶性物質は受け入れました。サアルフェルド(1911)は、天然脂肪類は水には不溶であり、外的な損傷に対しては皮膚を保護する働きをし、その一部が皮膚を通過して膨張を起こすことで皮膚は光沢を得て乾燥から守られると書き記しています。また彼は、脂性の頭皮への医薬品投与は、医薬品自体を投入するか油性分泌物に混合しない限り、おそらくは難しいだろうとも記しています。従ってこのようなケースでは、薬品を含有する軟膏もしくは油の方が、他よりも難なく浸透することでしょう(Saalfeld1911)。

 今日、皮膚は多くの物質への半透膜バリアーであると言われています。天然の皮脂は細胞間の隙間に浸透しますが、細胞自身が脂質の重層を持つことから、脂質分子は細胞の周辺を巡ったり通過して自分達の通り道を見つけることで角質層の通過を可能にしています。いく種類かの植物油の経皮吸収について成長した白子のラットに実験が行われ、スィートアーモンド油が比較的低い経皮吸収率を持つことが明らかになり、油中の短鎖とポリ不飽和脂肪酸の増量が油の経皮吸収率を高めることを結論づけました。

(略)

 さらに影響する要因は植物油の飽和の度合いです。不飽和の度合いが大きい油はより早い透過速度を示します。植物油中の短鎖とポリ不飽和脂肪酸の化合物の増量が、経皮吸収の速度を優位にすることが示されています。(『キャリアオイル事典』東京堂出版より2001年初版発行)

 

 

 不飽和脂肪酸のうち、二重結合を2個以上含むものを多価不飽和脂肪酸という。

 …。アラキドン酸やDHAはヒトの細胞膜中のリン脂質に取り込まれ、細胞膜の機能維持に重要な役割を果たしている。(川端輝江=編著『しっかり学べる!栄養学』)

 

 

 このプラスミドをほ乳類の細胞に導入させます。…。リボソームと呼ばれる脂質膜の粒子とプラスミド(1マイクログラム程度)を混ぜて、細胞が入ったシャーレに垂らすと、DNAが細胞内に取り込まれていくのです。細胞内に取り込まれたDNAの一部は核に入っていきます。さらに核の中に入ったDNAの一部は細胞のゲノムに取り込まれます。(宮沢孝幸=著『なぜ私たちは存在するのか ウイルスがつなぐ生物の世界』)

 

つまり、細胞膜自体が脂質で出来ているので、不飽和脂肪酸と親和性が高く、油脂に混ぜたもの(精油)を細胞内に浸透させるということだと考えられる。

コロナワクチンのアジュバントに脂質ナノ粒子を混入しているということの意味は大きいと思われる。どこまでも取り込まれていくからだ。血液にも、脳にも、心臓にも。そして害を為す。

 

 

 

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