ハムとかソーセージを朝食で摂るのはVB1補給に良いと考えていたのだが、どうもそれぞれで含有している栄養成分は違ってくるようだ。
時々買ってくるトマトの欠片の入った薄切りのハムはリオナソーセージというものを薄くスライスした物のようで、これに一番多いのはビタミンCで次がVB1と記されていた。(https://calorie.slism.jp/111191/)そしてVE<VK。
VCが一番多いというのは良いとしても、VB1より同じB群のナイアシンが多くなるとあまり良いとは言えない。
「VB1は乳酸を分解するのか?」でも書いたように、VB1よりもナイアシンの方が突出してB1が足りなくなると、ナイアシンがピルビン酸を乳酸に変換してしまって、ピルビン酸からアセチルCoAに変換されず、TCA回路でのエネルギー産生が出来にくくなる。
ロースハムではナイアシンとVB1。(https://calorie.slism.jp/111176/)
ボンレスハム(骨なしモモ肉ハム)だとVB1とナイアシン。(https://calorie.slism.jp/111175/)
ボロニアソーセージではナトリウムとナイアシン。(https://calorie.slism.jp/111190/)
ところで、柏崎良子=著『栄養医学ガイドブック』のビタミンB1の摂り方の所には以下のように記されている。
ナトリウムの適度な摂取を
ビタミンB1の吸収のためには、体内のナトリウム濃度が適度に保たれる必要があります(注5)。汗や下痢便などによる塩分の喪失が多い時には、塩分を少量補給することが重要です。
注5 ビタミンB1が腸管から吸収される量は、体内のナトリウム濃度の影響を受ける。
葉酸の欠乏で吸収が阻害される
葉酸欠乏でビタミンB1の吸収が阻害されることがあります。検査数値でMCV(赤血球容積)が高いとき(注6)葉酸およびビタミンB12を補うと効果的です。
注6 MCVの値は、100以上で「高い」と診断する。