ナイアシンの過剰摂取については結構これまでもブログにまとめてきたのだが・・。
副作用に注意
胃酸過多の人は、ナイアシンの摂取によって、胃の痛みや吐き気、下痢をおこすことがあります。酸性であるナイアシンが胃の酸度を増加させることで、胃粘膜刺激症状をおこすのだと考えられます。ナイアシンアミド、イノシトール(注7)を加えたナイアシンでこの症状は避けることが可能です。
ナイアシンは一度に大量に摂ると、顔が紅潮したり、かゆみが出たりすることがあります。血管壁で炎症を引き起こすプロスタグランジンE1の合成が促進され、血流量が増えたり、ヒスタミンの遊離が促されたりするからです。こうした症状は一週間ぐらいナイアシンをとり続け、血中濃度が安定すると、たいてい治まります。統合失調症では、この症状が出ることは少ないです。
また、ナイアシンの継続摂取により一部の人で脂肪肝が起こることがあります。その場合、ナイアシンの摂取を中止すると回復します。
注7 ビタミンBの1つ。生体内でグルコースにより生合成される。さまざまな食品に広く含有される。(柏崎良子=著『栄養医学ガイドブック』)
本を買ってきても最初から順番にきちんと読まないで、あちこち読みさがす。特にこういう本は、気になった同じ所を何度も何度も確認するくせに、他の所は全然読まなかったりするので、買ってもう何年も経つというのに読んでないところがあるのだった。
著者の柏崎良子さんは分子整合医学で治療なさる内科医のようなので、ここで言われている副作用はナイアシンをサプリメントで摂った場合のことだと思う。
ちょっと気になったのは、プロスタグランジンE1というのは、この本の別のページではアレルギー症状を抑制する生理活性物質と記されているのだが、矛盾しているのではないかということだった。
ただ、生田哲さんの『心の病は食事で治す』では、ナイアシンとビタミンCの摂取で血中のヒスタミン値が高くなり銅の値が下がると言われている所とはつながるように思われる。
ここで思ったのは、ビタミンCを摂り過ぎても銅が消費されて貧血や眩暈を起こすのではないかということである。
体内の栄養素のアンバランスが病気を引き起こすと思える。