風の匂いの中に

『我らは神の中に生き、動き、存在する』(使徒言行録17:28)

コレラの時代の愛 の検索結果:

どこに愛があるというのか!ーガルシア・マルケス『百年の孤独』5

…たちは神に背きました。(ダニエル書9:9) あぁ、やはり『百年の孤独』は「どこに愛があるというのか!」であったと思う。 しかし、『コレラの時代の愛』は「ここに愛がある!」なのだ。 けれど、『コレラの時代の愛』が「ここに愛がある!」だとしても、そんなに甘いロマンチックなものではないのだ。むしろ『百年の孤独』よりも詳細を論述するのが憚られるような凄まじい内容だと言えるだろう。 これは、ガルシア・マルケスの信仰告白に等しいのである。私などが書き切ることが躊躇われるようなものなのだ。

ガルシア・マルケス『コレラの時代の愛』からアスパラギン酸へ

…ガルシア・マルケス『コレラの時代の愛』) 体内のアンモニアの排泄に関わっているアミノ酸は、アスパラギン酸、グルタミン酸、アルギニンのようだ。また、「アンモニア分子は窒素を中心とする四面体構造を取って」いる(ウィキペディア)ので、体内の窒素代謝とアンモニアの代謝は深く関わっていると思われる。窒素バランスをコントロールしているのが、バリンである。これらの栄養素が働いて、体内のアンモニアは肝臓で無毒化され、哺乳類では尿素に変換された上で貯蔵、排泄される(ウィキペディア)。 アンモニ…

アルギニンとリジン(リシン)の含有比から考える口唇ヘルペス

myrtus77.hatenablog.com以下の内容は私の思考過程のものであり間違いが含まれているかも知れません。 口の周りに何かポツっと突き出て、触ると痛い。口唇ヘルペスだな、と思う。中村丁次=著『栄養成分バイブル』には、リジンは「単純疱疹(ヘルペス)を解消します」と書かれている。サイドにリンクしている『アミノ酸白書』には、「口唇ヘルペスなどの原因になるヘルペスウィルスは体内のアルギニンを使って増殖する性質があるため、ヘルペスが出ているときはアルギニンを摂取しすぎないよ…

死と同じくらいに自分ではどうすることも出来なかったーマルケス断章

…ガルシア・マルケス『コレラの時代の愛』) 自分には愛がないと気付いたのは、中三の秋だった。自ら告白してつき合いだした人の、顔を見るのも嫌になったのだ、半年も経たないうちに。 何があったというわけでもない。例えば夏休みに、京都に哲学の道というのがあると言って出かけ、旅先から毎日葉書を送って寄こす。部活でテニスに明け暮れている私に、(いつもはバカにしているように思えるかも知れないけれど、部活に打ち込んでいる姿に)本当は憧れているんです、等と書いて。 私は小学生の頃からスポーツ根性…

「知る」ということーマルケス断章

…るのだと思わされる。 私の母のように夫の暴力から自分と娘を守るために逃げなければならないというような場合は別として、男と女が(最近は男と男が、あるいは女と女がという場合もあると思うが、いずれにせよ)、お互いを知るためには生涯をかける必要があるのだと私は思う。 そしてそのためには、キリストに伴っていただくということが必要なのだ、罪に堕ちて、愛することも知ることも難しくなってしまった私たち人間には。 ガルシア・マルケスが『コレラの時代の愛』で描き出しているのはそういうことである。