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2.アルブミンの主な役割
1)水分バランスの調整
血液中のアルブミンは、血管内に適切な量の水分を保持する役割を果たします。これにより、水分が組織に過剰に漏れ出すことを防ぎます。
2)栄養素の運搬
脂肪酸、ホルモンやビタミン、ミネラル、薬などの物質を体内の必要な場所へ運びます。
3)毒素や薬物の中和
体内の不要物や薬物と結合し、その作用を緩和する働きがあります。
4)血液のpH(酸性度)調整
血液が適切なpHレベルを維持するのを助けます。
1)肝機能障害
アルブミンは肝臓で作られるため、肝臓の機能が低下するとアルブミンの生成量が減少します。肝機能障害は、慢性肝炎、肝硬変、アルコール性肝障害などが主な原因と考えられています。
2)栄養不良
タンパク質の摂取不足や消化・吸収障害により、アルブミンの生成に必要な栄養素が不足することがあります。高齢者や長期間の食欲不振、過度のダイエットなどで起こる可能性が指摘されています。
3)腎臓からの喪失
ネフローゼ症候群などの腎疾患では、尿中にタンパク質(アルブミン)が過剰に排出されてしまいます。この現象は「タンパク尿(蛋白尿)」として知られています。
4)体内での消費・分解の増加
炎症性疾患や重度の感染症、がんなどの慢性疾患により、体内でのアルブミンの消費や分解が増加することがあります。
5)体液量の増加による希釈
心不全や腎不全などで体内の水分量が増えると、血液中のアルブミン濃度が相対的に低下します。これは実際のアルブミン量が減少しているわけではなく、血液の水分量が増えることによる「希釈効果」とされています。
4.低アルブミン血症の症状-体への影響
アルブミン値が低下すると、様々な症状が現れることがあります。ただし、軽度の低下では症状がないことも少なくありません。
1)むくみ(浮腫)
特に足首や顔、手などにむくみが見られることがあります。これは血管内の水分が組織に漏れ出すためむくみを引き起こします。「むくみの原因・治療」もご覧ください。
2)倦怠感・疲労感
全身の栄養状態の低下により、疲れやすくなります。日常生活に支障をきたすほど倦怠感を感じる方もおられます。
3)筋力低下
タンパク質不足により、筋肉の維持が難しくなります。長期間続くと筋肉量の減少につながる可能性があります。
4)キズの治りが遅い
組織修復に必要なタンパク質が不足することで、傷の治癒が時間がかかったり、治りにくくなります。
5)免疫力の低下
感染症にかかりやすくなりますので、特に高齢者では注意が必要とされています。
6.アルブミン値を改善するための対策
1)適切な食事摂取
良質なタンパク質を十分に摂取することがアルブミン値の改善に役立ちます。