グルタチオン 別名γーグルタミンシスティニルグリシン。
細胞の老化、がん化をひきおこすと考えられている過酸化脂質の生成を抑えるだけでなく、グルタチオンはすでに生成された過酸化脂質に対しても防御するはたらきをもっていることが特徴です。(中村丁次=監修『栄養成分バイブル』より)
栄養療法のサイトの「メチレーションとは」という記事で、ホモシステインがビタミンB6とシスタチオニン-b-シンターゼ(CBS)によってシステインに変換される図が載っていた。このシステインがグルタチオンに変換されるようで、この経路がトランススルフレーション経路といわれ、「解毒・抗酸化物質を作る歯車」と解説されている。
メチオニンからホモシステインを経てシステイン、グルタチオンへと変換されるためには3段階の変換過程を経なければならず、ビタミンB6などの栄養素も必要になるということである。それなら元々システイン( シスチン:成分表ではこちらで記載されている )の多いものを摂れば良いのではないだろうか?グルタチオンへの変換が一段階で済むと思われる。
実際、メチオニンよりシスチンの多い物を摂ると、娘のニキビは治まってくるように思われる。ところが、亜鉛の多い物と一緒にこのシスチンの多い物を摂ると、メタロチオネインが作動して、銅等の栄養素へと影響を及ぼし、(組織液が吹き出す等の)別の問題が生じるように思われる。
また、「メラニン色素合成 」でも書いたのだが、「チロシンからメラニンを合成する過程でシステインが存在すると、フェオメラニン(黄色メラニン)という悪性腫が合成される」ということなので、日に焼ける前にシスチンの多い物を摂り過ぎるのは良くない、と考えられる。しかし、その後に皮膚の色を白く戻すためにはシスチンの多い物は有効なのではないかと思う。
もう一つ、皮膚の色を白くするものにメラトニンがあげられるが、これについてはまた後日纏める。
こういったことも、食品一つ一つにどういった栄養素が含有されているか、また、食品と食品の組み合わせによってどうなるかといったことを考えていかなくては分からないことだと思う。
今後、一つ一つの食品について纏めていきたいと考えている。
しかし、一方で以下のような研究発表も出ている。