酒さや酒さ様皮膚炎について調べていて(「酒さ」の原因は未だに分かっていないと記されているのだが)、ナイアシン過剰が関係しているのではないかと思った。
ニコチン酸は血管拡張、血小板凝集抑制作用があり、ニコチン酸誘導体は高脂血症や末梢循環障害の治療薬としても使用されている。https://kanri.nkdesk.com/hifuka/eiyou18.php
ナイアシン
働き・効果
肌の新陳代謝の活性化
皮膚疾患の改善
肌ツヤ、顔色を良くする
シミ、ソバカス、毛穴の黒ずみの改善
血管を拡張させ、血行を良くする過剰摂取・副作用
顔が赤くなる、じんましん、皮膚のかゆみ、乾燥、上半身のほてりhttps://ipidiw.co.jp/nutrition/niacin.html
働きと効果の所だけを見ていると肌に良いような事ばかりが書かれているのだが、「肌の新陳代謝の活性化」というのにはちょっと注意が必要だと思った。
そして、「血管を拡張させ、血行を良くする」である。
「大量のナイアシン摂取は亜鉛の吸収を抑制する」、ここも引っかかる。
「酒さと酒さ様皮膚炎とステロイド等外用薬について」では、亜鉛の過剰摂取によってT細胞やマトリックスメタロプロテアーゼが活性化されて皮膚を傷害すると書いたのだが、その前の段階では、皮膚細胞を造る亜鉛が必要だと考えていたのだった。そして、考え通り亜鉛食材を摂取して良い状態が導き出されたのだった。
しかし次の瞬間に必要な栄養素は違ってくるのである。その都度、その都度、今必要な栄養素を見極めなければならない。
酒さの原因
末梢血管の拡張が起こりやすくなっているのが原因の一つという説。https://mitakahifu.com/disease_pt/rosacea/
酒さ様皮膚炎
多くの場合、ステロイドや免疫抑制剤などの長期使用によって、毛細血管が拡張した状態を指します。https://fdoc.jp/byouki-scope/disease/rosacealikedermatitis/
ステロイド薬の外用初期には毛細血管は収縮するが、長期連用すると毛細血管収縮作用は鈍化し、やがてはステロイド薬がないと毛細血管が拡張したままになってしまう。毛細血管の可逆的拡張による血流量の増大に基づくものが潮紅であり、不可逆的変化が毛細血管拡張である。(塩原哲夫=編『ステロイド外用薬パーフェクトブック』p156~157)
私がずっと考え続けているのは、アレルギーそのものではない。問題なのは、アレルギー体質なのだ。体質を改善しなければならないと考えている。