性質:水に溶ける。酸や熱にはやや安定。アルカリや光に弱い。
はたらき:薬物や毒物の解毒にはたらく。
B2欠乏でまず症状があらわれるのは、唇や舌、目などの結膜のところです。口内炎や口角炎がよくできる。目が充血してゴロゴロするといった人はB2不足かもしれません。肌荒れ、髪のトラブルをおこしやすい人も気をつけましょう。(中村丁次=監修『栄養成分バイブル』)
細胞レベルでのエネルギー獲得、物質代謝、薬物代謝に関与します。動脈硬化の抑制や、脳の活性化、皮膚、粘膜の代謝の活性化、成長ホルモンの生合成に深く関与しています。トリプトファンからナイアシンを合成するはたらきや副腎皮質ホルモンの生成にも関与しています。
はたらき
呼吸器粘膜を正常化するので、呼吸器系の疾患の治療には不可欠です。目や皮膚にも必要です。抗酸化作用もあります。
動脈硬化の抑制
ビタミンEとの併用でより有用。皮膚、粘膜の代謝の活性化
呼吸器粘膜を正常化する。
不足すると
ビタミンB2は動物性タンパク質や醸造酵母に多く含まれます。次のようなケースで欠乏しがちです。
>ビタミンB2を消耗させる要因
・野菜を主な食物とする(ベジタリアン)。
・B群の摂取不足と吸収不良による。
・抗生物質(ストレプトマイシン等)、精神安定剤、ステロイドホルモンの多用。
・過酸化脂質が多く含まれる食物の摂取。
(干物、かりん糖、インスタントラーメン、油で揚げたスナック菓子などには過酸化脂質が多く含まれるため、注意が必要。)・妊娠、授乳期、ストレス、糖尿病、下垂体疾患など。
その結果、次のような症状が現れることがあります。
>ビタミンB2不足によって現れる症状
・角膜のまわりに血管新生、角膜内への侵入が見られ、涙目になったり、まぶしかったりする。ビタミンB2欠乏の大きな特徴の一つに光線過敏症がある。
・口の中に灼熱感と疼痛があり、舌の表面のざらざらが消失する。
・皮膚は脂ぎるが、鼻、口、額、耳のまわりでは表皮が剥げ落ち、口角炎など口唇や口角に赤いぶつぶつができる。
・体毛の脱毛、眉毛の消失、禿頭など。
摂り方
アルコールには脂肪分解を妨げるはたらきがあるため、アルコール摂取時にはビタミンB2の必要量は増えます。脂肪の多い食事をしたときにも必要量が増えます。
(略)
>ビタミンB2摂取が有効な症状
・口内炎、口角炎、腸炎、くちびるの水疱(ビタミンAと一緒に)
・太陽がまぶしい、充血、かゆみ(ビタミンA、ビタミンCと一緒に)
・皮膚炎
・脂漏性皮膚炎(ビタミンB6と一緒に)
(柏崎良子=著『栄養医学ガイドブック』)
娘が、ステロイド剤を飲んでいる時、口内炎がよく出来ると言っていた。
「トリプトファンからナイアシンを合成するはたらき」にも関与しているということだから、ナイアシン欠乏で起こる光線過敏症にも関連していると言えるのだろう。
それから、「アルコールには脂肪分解を妨げるはたらきがあるため、アルコール摂取時にはビタミンB2の必要量は増えます」ー これは、酒さ様皮膚炎と関連するのではないだろうか?
ナイアシンが酒さ様皮膚炎と関連していると思っていたが、やはりナイアシンとの関連で、VB2の欠乏が酒さ様皮膚炎を引き起こすように思える。
ビオチン食材として、ポテトチップスや芋けんぴをメモっていたところだったのだが、こういったものを摂りすぎると今度は過酸化脂質の摂り過ぎとなってB2不足になる!ということか。やれやれ。
ビタミンB1とナイアシンの多い豚肉を摂ると、B2がエネルギー生成に働かされて欠乏するように思われる。魚にもB1の多い物とB2の多い物があって、B1の多い魚は夕食には向いていないように思われる。
上記、ACTHとは副腎皮質刺激ホルモンのこと。
B2は甲状腺ホルモンによって活性化が抑制されるとともに、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)の低下によっても活性化が抑制されるということである。
ビタミンB2は甲状腺ホルモンの合成にも関わっているが、甲状腺ホルモンが出過ぎることによって活性化が抑制されるということだ。
セレン食材を摂り過ぎて甲状腺機能が亢進するとVB2は働けなくなると言うことができるように思われる。
(略)
さて、これは昔々の話なのだが、私が小学生の時のお弁当に、魚肉ソーセージを一口サイズに切ったのを卵でとじた物が良く入っていた。母が作ったのだか、祖母が作ってくれていたのか定かではないのだが・・。
しかし、過酸化脂質の多い物を摂り過ぎた場合、過酸化脂質の分解においてB2はセレンと共に働くためセレンが必要になってくると思われる。
その時こそ、魚肉ソーセージの卵とじ料理を作って食べると良いのではないだろうか?
そう言えば前にこんなことを書いたのだった。
VB2とVAは一緒に働いているようだ。