風の匂いの中に

『我らは神の中に生き、動き、存在する』(使徒言行録17:28)

酒さと酒さ様皮膚炎とステロイド等外用薬について(アトピーとの闘い最終章)(追記あり)

酒さの臨床症状
まず顔の繰り返すほてりが見られます。ほほや鼻、あご、額、眉間に症状が出やすいです。首などにもほてりがでることもあります。

第1病期
紫外線や飲酒、寒暖の差などの刺激で、顔のほてり、赤みが数時間〜数日間持続します。ヒリヒリとした刺激間が出ることも多々あります。

第2病期
ニキビに似た発疹が突然現れ、数週間持続します。

第3病期
鼻が赤く腫れ、ニキビのようなしこりが見られてるようになります。

 

酒さの原因
未だにはっきりしたことは分かっていないのです。

皮膚の表面の毛包虫感染や胃のピロリ菌感染に伴うが原因の一つという説。

末梢血管の拡張が起こりやすくなっているのが原因の一つという説。

慢性的な化粧品かぶれが原因となるという説。

酒さ様皮膚炎の場合は、ステロイド外用が原因となります。

また抗菌ペプチドと呼ばれる、皮膚の表面にある細菌を抑えるためのタンパク質に何らかの問題があるという説などが考えられております。マトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)というタンパク質の増加も観察されています。

その他、毛穴に生息する毛包虫といった寄生虫が関与しているという説。

血管の収縮を司る神経に何らかの問題があるという説、などがあります。

https://mitakahifu.com/disease_pt/rosacea/

 

メタロプロテアーゼ

マトリックスメタロ(金属)プロテアーゼのスーパーファミリーとしてメトジンシンプロテアーゼ(Metzincin protease family)ファミリーと呼ばれている。細胞外マトリックスタンパク質(例えば、タイプⅠ、Ⅳ コラーゲン、ラミニン、フィブロネクチン等)を切断する。活性部位のメチオニン残基(Met)および亜鉛イオン(zinc ion)がペプチドの切断に重要である

マトリックスメタロプロテアーゼ (MMP)はヒトで24種類、マウスで23種類の遺伝子がコードされており、分泌型と膜結合型のメンバーを含み、それらがドメイン構造に従って、コラゲナーゼ、ストロメライシン、ゼラチナーゼと膜型 MMP(MT-MMP)の4つの主なサブグループに分けられている。https://bsd.neuroinf.jp/wiki/%E7%B4%B0%E8%83%9E%E5%A4%96%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%86%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%82%BC

 

酒さ様皮膚炎

酒さ様皮膚炎(しゅさようひふえん)とは、原因不明の病気である「酒さ」と似た症状が生じることから、この名前がつけられた皮膚炎です。多くの場合、ステロイド免疫抑制剤などの長期使用によって、毛細血管が拡張した状態を指します。

酒さは「ホルモンの異常が影響しているのではないか」と考えられています。一方、酒さ様皮膚炎は、ほかの皮膚炎の治療のために使用したステロイド剤の影響を受けて生じます。

治療したい皮膚炎の症状が継続している間は発症しませんが、症状が軽快したにもかかわらず、強いステロイド剤を塗布し続けていると、発症することがあります。

ステロイド剤を使用した部分の皮膚が薄くなり、細い血管が浮き出る「毛細血管拡張」が生じます。そして、赤み、ほてり、熱感へと症状が悪化します。さらに進行すると、ニキビのような血疹(けっしん)や膿疱(のうほう)があらわれます。

また、ほとんどの場合、かゆみもあり、皮膚の突っ張り感や、ヒリヒリとした痛みを感じる患者さんもいます。

多くは、アトピー性皮膚炎や湿疹といった皮膚炎の治療のために、ステロイド外用薬を多くの量、長期間にわたって使用したことにより生じます。

効き目の強いステロイド剤の場合、長期間でなく、1カ月程度の使用であっても、発症することがあります。

また、ステロイド剤ではない外用薬や、日頃使用している洗顔料、化粧品などが原因となることもあります。https://fdoc.jp/byouki-scope/disease/rosacealikedermatitis/

 

 酒さ様皮膚炎はびまん性の顔面紅斑および紅斑上に散在する孤立性の丘疹であり、通常これらの紅斑や丘疹そのものは瘙痒がほとんどない。一方、アトピー性皮膚炎にみられる湿疹性病変は瘙痒伴う湿潤性の紅斑および集簇性の丘疹である。また、酒さ様皮膚炎ではステロイド外用薬の副作用である毛細血管拡張や皮膚萎縮を伴うことが多いが、アトピー性皮膚炎の症状として毛細血管拡張を伴うことは通常なく、(略)。ただし、実際には同一症例の顔面に両者が混在することも多い。

 

(中略)

 

また、経皮吸収のよい顔面や頸部などはステロイド外用薬による局所的な副作用が出やすい部位なので、タクロリムス軟膏への変更も積極的に考慮する必要がある。実際、タクロリムス軟膏が登場して以来、酒さ様皮膚炎の頻度は明らかに減ったと思われるし、酒さ様皮膚炎の治療も楽になったと思われる。ただし、タクロリムス軟膏外用による酒さ様皮膚炎の報告も少数ながらあり、その頻度は不明であるが、酒さ様の反応を起こしやすい素因(酒さ素因)がある患者では注意が必要である。(塩原哲夫=編『ステロイド外用薬パーフェクトブック』p158~159)

 

タクロリムス軟膏(プロトピック)を使用して、止めた後に酒さ様反応が生じるということは、酒さ素因があるということだと考えられる。酒さ素因として、マトリックスメタロプロテアーゼの増加が考えられる。

また、マトリックスメタロプロテアーゼの発現がサイトカインの活性に相互作用しているようである。

MMPの発現は、多くの成長因子、サイトカイン、ケモカインによって転写レベルで制御されており、また一方転写後あるいはエピジェネティクス修飾によっても調節を受けている。MMPは神経生理学に関連する細胞外マトリックスタンパク質の分解や、成長因子およびその受容体、あるいはサイトカインの活性化、細胞外マトリックス受容体の分解も行う。https://bsd.neuroinf.jp/wiki/%E7%B4%B0%E8%83%9E%E5%A4%96%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%86%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%82%BC

ここで酒さ素因として、マトリックスメタロプロテアーゼを合成する亜鉛メチオニン、T細胞を活性化する亜鉛とアルギニンなどの過剰摂取が関連してくると思われる。

 

meromeropy77.hatenablog.com

この過去記事にリンクしたウィキペディアの記載によると、「MMPは酵素前駆体として産生され、アミノ基側末端のプロペプチド部位が除去されることにより酵素活性を示す。プロペプチド部位にはシステインスイッチと呼ばれるアミノ酸配列(PRCGVP)が存在し、よく保存されたシステイン残基が含まれる(MMP-23は例外)。このシステイン残基のチオール基(-SH)が酵素活性部位の亜鉛と静電気的な相互作用をすることにより基質との結合及び切断を防ぎ、前駆体としての構造を保っている。
酵素活性ドメインにはよく保存された3つのヒスチジン残基があり、酵素活性の発現において重要である亜鉛との結合に関与している。」と記されている。

 

メチオニンよりシステインがクローズアップされてくる。実際、メチオニンの多い物よりシスチンの多い物を亜鉛食材と一緒に摂った後の方が酷くなる気がする。

もう一つは、ヒスチジン残基が関与していると記されている。夕食に、ヒスチジンの多いサンマと牛肉を取り合わせた後、具合が悪かったことがあった。どちらもVB12が多いのでそれが悪かったかと考えていた(それも悪かったとは思う)が、マトリックスメタロプロテアーゼが活性化されて皮膚を傷害したと言えるかもしれない。

もう一つ気になっているのは、「残基」とは何か?ということだ。基本的なところが分かっていないので、随分と遠回りになる。

 

アミノ酸残基
 タンパク質や,ペプチドに含まれるアミノ酸-NH-C(R)(H)-CO-をアミノ酸残基という.N末端とC末端アミノ酸は厳密にはこれに含まれないが,通常区別することなくいう場合が多い.N末端アミノ酸の場合は特にN末端残基,C末端アミノ酸の場合は特にC末端残基とよぶ.

http://dictionary.nifty.com/word/%E3%82%A2%E3%83%9F%E3%83%8E%E9%85%B8%E6%AE%8B%E5%9F%BA-670163