風の匂いの中に

『我らは神の中に生き、動き、存在する』(使徒言行録17:28)

「プラスミン」についてこんなサイトをメモっていたのに・・。

「プラスミン」についてこんなサイトをメモっていたのに忘れていた。

 

血栓溶解の主役、プラスミン

 血栓を溶解する主役となるのが、プラスミンというタンパク質です。血液中ではプラスミンはタンパク質分解酵素の活性を持たないプラスミノーゲン(プラスミンの前駆物質)として存在しています。プラスミノーゲンは肝臓で合成、分泌され、血液中を循環しています。プラスミノーゲンから酵素活性を有するプラスミンへの変換は組織プラスミノーゲンアクチベータ—(t-PA)によって行われます。このt-PAは血管内皮細胞で合成され、530個のアミノ酸からなる糖たんぱく質として分泌されます。このt-PAがプラスミノーゲンの561位のアルギニンと562位のバリンの間を切断することにより、プラスミノーゲンをプラスミンに転換し、このプラスミンにより血栓の溶解が行われるのです。


血液は流れているのに効率よく血栓を溶解する

 せっかくプラスミンができても、血管内の血液は流れているため、プラスミンがその流れにそって、血栓の存在していないところで酵素活性を示してしまうと不都合であるため、血液の流れに負けずに血栓の上で酵素活性を発揮することができなければいけません。すなわち、循環している状態ではt-PAはプラスミノーゲンをプラスミンにほとんど転換しません。まれに循環している状態でプラスミンが生成されても血液中のプラスミンインヒビターと結合することにより、プラスミンは失活します。しかし、t-PAは血液中を流れているフィブリノーゲンとはほとんど結合しませんが、血栓となったフィブリンとは特異的に結合します。このことによりフィブリン(血栓)上でプラスミノーゲンはt-PAによりプラスミンに転換され、このプラスミンもフィブリンと結合した状態で、血液の流れにより流されることなく、効率よくフィブリン血栓を溶解することができるのです。

https://www.toho-u.ac.jp/sci/bio/column/0802.html