以下の内容は私の思考過程のものであり間違いが含まれているかも知れません。
うちの場合は、「ナトリウムを控えてはならない」というのは「カリウムを摂りすぎてはならない」ということに等しい。
どうしても世の中の常識である「減塩」というところに引っ張られてしまう。
夫のマグネシウムの値が標準より少し上回っているということもあって、マグネシウムの多い塩を使わないで調理出来ないかと塩麹などを使っていたのだが、どうも娘の皮膚の状態が悪くなってくる。
それで塩麹のカリウム等の含有を調べてみたら、カリウムが41mgとマグネシウム(10mg)やカルシウム(5mg)よりも多い。そして、ビタミンB12が0で、葉酸が33μgである。( https://www.eatsmart.jp/s/do/caloriecheck/detail/param/foodCode/9999030001363 )
B12と葉酸については横に置いておくとしても、カリウムがマグネシウムよりも多いというのは不味いだろう。
アトピーやアレルギーにとってはナイアシンや亜鉛の摂りすぎが良くないだろうが、娘の皮膚にとっては低ナトリウム高カリウムの状態が最も悪いように思われる。
アレルギーに対してはカルシウムは最も必要なミネラルではないかと思う。
娘が高校の頃、知人から塩のお店を教えられてカルシウムの多い岩塩を使い始めたのだった。その頃はアトピーであまり悩むことがなかったように思う。
ただ、ふり返るとその頃の娘の指は年がら年中切れていた。赤い色をした岩塩には鉄が多く、おそらく銅も多いであろうと思うから、キサンチンオキシターゼ等の酵素が血行の悪い指先を傷害するのではないかと思える。
大学時代はマグネシウムの多い赤穂の天塩を私が勧めた(記憶はないのだが)ということで、それを使っていたという。その頃は指は全く切れていなかったと最近になって娘から聞いて驚いたのだが、その頃はアルバイトの夜勤もあってアトピーは酷くなった。
鉄は含有していなくて、マグネシウムよりカルシウムの多い塩はないかと探すが見当たらない。
マグネシウムはカルシウムと拮抗すると考え、マグネシウムを摂りすぎるとカルシウムが働けなくなるのではないかと考えていたのだが、「マグネシウムはカリウムの細胞内への取り込みを促進し、…」(川端輝江=編著『しっかり学べる!栄養学』p193)という記述を再確認し、カリウムを細胞内に取り込むためにマグネシウムは必要だと考えるようになった。
塩麹の場合、マグネシウムよりカリウムの方が多いので、カリウムは細胞内に入りきれず、ナトリウムが細胞内に取り込まれ、それに引かれて細胞内に水分が増え、増えすぎると細胞膜を破るということになると思われる。
結局、塩はこれまで通り、岩塩にしても海塩にしてもカリウム含有の最も少ない物を選んで使うのが良さそうだ。
ナトリウムを細胞外に留め、カリウムを細胞内に入れるように考えなくてはいけない。
体内でアセチルコリンが造られすぎても、ナトリウムが細胞内に流れ込み、カリウムが細胞外に流出するようである。アセチルコリンを造る栄養素、コリン、パントテン酸、ナイアシン、マンガンの多い食品を同時に摂りすぎないように気を付けなくてはいけない。