風の匂いの中に

『我らは神の中に生き、動き、存在する』(使徒言行録17:28)

自然免疫と適応免疫(獲得免疫)について覚書

 

暗礁に乗り上げたので、自然免疫と獲得免疫についてメモっておく。

 

マクロファージや好中球などが抗原を直接補足し、貪食する生体防御の働きは自然免疫と呼ばれる。一方、抗原を認識することで活性化したTリンパ球(T細胞)と、抗体をつくるBリンパ球(B細胞)が関係する生体防御の働きは適応免疫と呼ばれる。(『病気の地図帳』p162)

自然免疫では好中球やマクロファージが、外来のどのような抗原に対しても、相手を選ばず、そのつど何度でも反応して抗原を貪食する。一方、適応免疫は、マクロファージやBリンパ球から抗原提示を受けたTリンパ球の活性化をもってはじまる。活性化したTリンパ球は、免疫系の細胞を活性化する化学伝達物質(リンフォカイン)を放出してBリンパ球を刺激し、抗体産生細胞や免疫記憶細胞への増殖・分化を促す。(略)また、活性化したTリンパ球は自身もキラーTリンパ球に増殖・分化し、抗原に感染した細胞を攻撃し、感染の広がりを防ぐ。(p163)

 

 

自然免疫と獲得免疫

https://serenclinic.jp/cancerlecture/immunotherapy05/

自然免疫とは、ウイルスや細菌などの敵が体内に入ってくると、敵の目印に関係なく真っ先に駆けつけてやっつける免疫反応のことで、マクロファージ、顆粒球、NK細胞といった免疫細胞がそれにあたります。

食細胞であるマクロファージは、顆粒球がウイルスや細菌などの敵を食べてやっつけます。NK細胞はウイルスや細菌に感染した細胞を破壊し、死んだ細胞は掃除屋でもあるマクロファージが食べて片付けます。

獲得免疫とは、自然免疫の目を盗んで体内で増殖を始めたウイルスや細菌、がん細胞のような病原体が現れた時に活躍する免疫です。

敵(抗原)の目印を認識し、敵に合った闘い方ができる高度な免疫反応を指します。

この免疫反応の際には、T細胞やB細胞といったリンパ球が活躍します。敵(抗原)に出会うと、これらのリンパ球が大量に増殖され、強い殺傷能力を示すのです。

このように獲得免疫は、生まれつき備わっているものではなく、敵(抗原)に出会うと、その敵に応じた闘い方を学んで記憶します。そのため、次に同じ敵に出会った時に、すぐに攻撃をしかけることが可能です。

 

赤字表記は、管理人メロメロピーによるメモ。