ステロイドが骨に何を起こすのかと言うと、骨芽細胞減少、骨細胞アポトーシス増加を起こすのだそうです。骨細胞アポトーシス増加により骨密度減少前に bone strengthが減少し骨折が起こりやすくなります。ステロイド投与では破骨細胞数は保たれるのだそうです。
骨芽細胞数が減少し破骨細胞数は変わらないから差し引き骨量は減少します。
ステロイドを長期投与する場合、必ず骨粗鬆症リスクを患者に説明しておけとのことです。
(http://www.nishiizu.gr.jp/intro/conference/h23/conference-23_17.pdf)
顎骨肥大と診断される2年前位までを遡ってみたいと思う。
降圧剤を飲んでいた人がグレープフルーツジュースを飲んで亡くなったというニュースが昔流れた。
夫はカルシウム拮抗薬を飲まなくなったので、昨年、代わりにグレープフルーツジュースを飲むようにしていた時期があったのだが、あまり良いようには思えなかった。
さらにその頃、娘が中耳炎になってステロイド剤を飲んでいた。中耳炎が治るまでだからと考えていたのだが、1Lで買い置きしていたグレープフルーツジュースを娘も飲んでいたのだった。
今回シトクロムP450について調べて、それがステロイドホルモンや薬物などを代謝するという重要な働きをしており、その働きをグレープフルーツが阻害するということを知った。
娘が「鶏もも肉を食べると良くない気がする」と言ったのは、その後だったと思い起こした。グレープフルーツによってステロイド剤が代謝されないで蓄積しているところに、ステロイドホルモン産生を促すパントテン酸を含有した鶏もも肉を摂ることで、他の栄養素に影響を与えたのだろう。おそらく、亜鉛フィンガーたんぱく質がホルモン受容体で働いているようなので、パントテン酸によってステロイドホルモンが造られると、亜鉛がそちらの方で使われるため皮膚の形成に使えないのだと考えられる。
夫が貰って来たカルシウム拮抗薬の説明書には、グレープフルーツジュースとの飲み合わせについて注意が促されていたが、娘の中耳炎の薬については見ていない。しかし、グレープフルーツによって薬物の代謝が阻害されるというのであれば、全ての薬の説明にこのことは記載されるべきではないかと私には思える。
中耳炎でステロイド薬を内服しており、さらに薬の代謝を阻害するグレープフルーツジュースを飲んだためにステロイドが体内で蓄積していたと思われる。
ステロイドは「骨芽細胞を減少させ、骨細胞のアポトーシスを引き起こし、破骨細胞数は保つ」と記されているから、この時点では顎骨肥大ではなかったのではないかと思うのだが・・?
娘はこの後、牛乳をやたら飲んでいた記憶がある。ステロイドの副作用が増強されて、骨が脆くなっていたのではないだろうか?だから、無意識に体がカルシウムを欲していたのでは?としか思えない。
しかしあの頃は、大内山の低脂肪乳が美味しくて牛乳と言えば低脂肪乳を買ってきていた。
低脂肪乳に最も多いのがカルシウムだが、VDは含有されない(https://calorie.slism.jp/113005/)。
普通牛乳に多いのはモリブデンとカルシウムで、VDも含有する。
低脂肪乳と普通牛乳でこういった違いがある。何が最も多く含有されているかは重要である。
ただし 牛乳 はNG
カルシウム! と言うと、「牛乳を飲まなきゃ!」 と考える方が多いと思いますが
牛乳は、多くの人にとってカルシウムを増やさず、むしろカルシウム不足状態をつくってしまいます。(とくに、乳糖不耐性の人が7割を超える日本人の場合は。)牛乳のカルシウムは、体内吸収が早すぎ血中カルシウム濃度が一気に上がるため、排泄されるか、細胞内に取り込まれてしまいます。すると、細胞内カルシウムが多くなりすぎ、細胞間伝達が出来ない状態となり、アレルギー体質をつくってしまうのです。
そして、一気に低下した血中のカルシウム濃度を戻すためまた骨からカルシウムが溶け出す・・・ 悪循環です。
http://kenkou-jyouhou.net/index.php?%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%82%A6%E3%83%A0%E4%B8%8D%E8%B6%B3
こういった悪循環が起こっていたと考えられる。
が、低脂肪乳によってカルシウムを多く摂っていたために体がアルカリに傾いてアルカリホスファターゼが活性化され、骨芽細胞の骨形成が促進したと考えられないだろうか?そのために顎骨が肥大した、と?
娘はサツマイモが好きである。サツマイモというのは、破骨細胞で働く酸性ホスファターゼを合成する栄養素の宝庫と言えるのではないだろうか?何しろ、こんな研究論文があるくらいなのだから。
「かんしょの紫色酸性ホスファターゼの精製と性質に関する研究」(https://ir.library.osaka-u.ac.jp/repo/ouka/all/31055/02983_%E8%A6%81%E6%97%A8.pdf)
骨芽細胞も破骨細胞もどちらも働かせることが必要であり、大事だろう。