T細胞による免疫反応の過剰として起こるⅣ型アレルギーの場合は大本に亜鉛食材の摂り過ぎがあると考えられる。
亜鉛とアミノ酸のアルギニン、そしてリジン含有の高い食物を摂り続けることによってT細胞が増殖し、免疫反応が過剰反応を起こす。
アトピー性皮膚炎はⅠ型とⅣ型アレルギーに分かれるようだが、このTリンパ球による細胞免疫の過剰反応として起こるアレルギーがアトピー性皮膚炎の一つの型であるように思う。
また、亜鉛含有酵素であるマトリックスメタロプロテアーゼが活性化すれば皮膚の真皮にあるコラーゲンを分解する。痒みがほとんどなく皮膚が崩壊するときは、これが考えられる。
亜鉛を摂り過ぎることによって銅が吸収阻害され、銅含有酵素であるリシルオキシダーゼが造られないことから、(マトリックスメタロプロテアーゼによってコラーゲンが分解される上に)コラーゲンが形成されず皮膚が崩壊するという事態に至る。
このエラスチン架橋形成、コラーゲン形成に関わる酵素リシルオキシダーゼは、銅とビタミンB6、アミノ酸のリジンによって造られる。
しかしこういった場合は、銅やリジン食材を摂ろうとするより、先ずは亜鉛食材を控えることだ。
娘がこういう状態に陥った時は、ご飯と豆腐を中心に背の青い魚を加えていくという食事をしばらく続けて回復した。背の青い魚はビタミンB6を多く含有してる。
これにマンガンの多い食材を加えていくと良いかもしれない。ただし、ナッツ類にはアルギニンが多いのでT細胞が活性化しているようなら摂らない方が良い。
肉類は鶏モモ肉と豚肩ロース肉以外はしばらく止める。貝類もアルギニンが多いのでストップする。チーズ類も亜鉛が多いので控える。
ただし、アトピー性皮膚炎の症状がⅠ型アレルギーとして出ている場合はこの食事は当てはまらない。