以下の内容は私の思考過程のものであり間違いが含まれているかも知れません。
アトピー性皮膚炎は即時型と遅延型の複数の型からなると記されている(『目でみるからだのメカニズム』)。
「ヒスタミン不耐性とアレルギー様反応 - 風の匂いの中に」でも書いたように、ヒスタミンその物を多く含む物を食べた場合も蕁麻疹などの即時型アレルギーを引き起こすと思うが、ナイアシンの多い物を摂りすぎても体内ヒスタミン値が上がって、即時型アレルギーとしての痒みの強いアトピー性皮膚炎を引き起こしやすくなる。
ナイアシン、ビタミンB6、ヒスチジンの多い鶏むね肉や豚ロース肉、背の青い魚などは、ナイアシンとB6がヒスチジンをヒスタミンに変換して体内濃度を上げる。
即時型アレルギー体質は体内が酸性に傾いている状態ではないかと私は考えている。この体質の人ではメラニン色素が造られやすく、日に焼けても赤く腫れず、色黒の人が多いのではないかと思う。
また、ナイアシンとコリンの多い物(レバー類、卵、大豆、ささげ、えんどう豆等)を摂りすぎてアセチルコリンが増えすぎると、喘息などが起こりやすいと考えられる。
一方、アルギニンの多い物(エビ、カニ、タコ、玄米、ナッツ類、納豆以外の大豆製品、味噌、ココア、牛乳)や亜鉛の多い物(牛肉、乳製品)を摂り続けると、T細胞を活性化させて、遅延型アレルギーを引き起こす。これは徐々に痒みを増し、痒みに気づいた時は皮膚細胞が壊れているように思われる。
遅延型アレルギー体質は体内がアルカリ性に傾いている状態だと考えられる。体内がアルカリに傾いた状態で起こってくる病気としては他にも、「過呼吸による過換気、反復性嘔吐、貧血、中枢神経障害、甲状腺機能亢進症」(『目でみるからだのメカニズム』)などがある。
体内がアルカリに傾いたこの遅延型アレルギー体質の人は、概して色白の人が多いのではないかと私は考えている。
アレルギー体質、アトピー性皮膚炎と言っても、真逆の体質である可能性がある。
食生活が一方に偏らず、バランスが取れるようにすることが大事だと思う。