過去記事「ビタミンB2不足なのかA不足なのか?(痛風と娘の皮膚との関連で)」でもリンクしたのだが、亜鉛はビタミンAの代謝を促進するという。
亜鉛欠乏は、いくつかの点でビタミンA代謝を阻害すると考えられる。
(1) 亜鉛欠乏は、循環により組織(網膜など)へレチノールを輸送し、またレチノールの潜在毒性から器官を保護する、レチノール結合タンパク質(RBP)の合成を低下させる。
(2) 亜鉛欠乏は、肝臓における貯蔵型であるパルミチン酸レチニルからレチノールを遊離する酵素の活性を低下させる。
(3) 亜鉛は、レチノールをレチナールに変換する酵素に必要である 。
つまり逆から考えるなら、亜鉛が過剰摂取で働きすぎれば、ビタミンAも過剰となって働き過ぎると考えられないだろうか?
ビタミンAの「過剰摂取・副作用」に以下のような症状が記載されている。
過剰摂取・副作用
皮膚の発疹、唇の荒れ、足の裏にオレンジ色の斑点
肌の乾燥、肌荒れ、皮膚の剥脱、顔面の浮腫
蓋内圧亢進症、脱毛、肝障害、関節炎
二つのタイプのアトピー性皮膚炎の一方に亜鉛過剰があると私は考えている。
モリブデンを摂り過ぎてビタミンB2が尿酸を合成するキサンチンオキシダーゼとして使われ、口内炎に効くはずのB2を摂っていてもかえって口内炎や口角炎を引き起こすとか、手指が切れるというようなこともあるのだが・・。
亜鉛の過剰が娘の皮膚状態に最も大きく影響を与えていると私は考えている。