風の匂いの中に

『我らは神の中に生き、動き、存在する』(使徒言行録17:28)

オリーブオイルからキャノーラ油に変えると娘の皮膚が酷くなった(アトピーとの闘い最終章)加筆あり

ビタミンEよりビタミンKを摂りたいと思って、オリーブオイルからなたね油(キャノーラ油)に代えた。使い始める前になたね油のリノール酸含有量をチェックしたのだが、ごま油などに比べて少ないと思い、オリーブ油との比較を重視しないまま使い始めたのだった。すると、

 

「毎年冬には腕が乾燥してカサついているけど春には治っているのに、今年は治らない」、と娘が言う。

やはり油かと思い調べ直した。

 

2017年に出た食品成分表(女子栄養大学出版部)の資料編の「脂肪酸成分表第2表」によると、

トウモロコシにはリノール酸が多いことは有名だが、とうもろこし油のリノール酸量は54.9gである。ごま油で、43.6g。

これに対して、なたね油のリノール酸量は100g当たり19.9g。

しかし、これまで使っていたオリーブ油では、7.0gとグンと下がる。

 

反対に、皮膚のセラミドを造るパルミチン酸は、オリーブ油で10.4gなのだが、なたね油では4.3gと少ない。

 

 

なたね油を使い始めたのはビタミンKとEのバランスを取るためだったのだが、なたね油の使用率が上がるにつれて脂肪酸のバランスが崩れ始めた、と言える。

バランスを取るというのは本当に難しいと思う。

 

リノール酸がアラキドン酸に変換されると痒みや痛みを引き起こすプロスタグランジンE2が合成され、アトピー性皮膚炎などが悪化する。

植物油にはアラキドン酸は含有されていないのだが、リノール酸が多ければ、アラキドン酸へと変換されていく。

なたね油はビタミンEの多い物に合わせてビタミンKを摂るために使おうと考えていたのだが、ビタミンEの多い豚肉等には元々アラキドン酸が多めに含まれている。

また、油脂類でなくても大豆製品等では食品その物にリノール酸は高含有されている。

こうしてどんどんリノール酸、つまりアラキドン酸の摂取率が上がって、アレルギーを悪化させていたというわけだ。

 

以下、加筆部分

しかしごま油のリノール酸値は高いのだが、ごま油には比較的パルミチン酸が多く含まれていて、9.4gある。

娘はごま油が好きで、学生の頃の自炊生活ではごま油を使っていた、という。夜勤のアルバイトを始めるまではアトピーは酷くならなかったと言っている。

アトピー性皮膚炎も一括りでは考えられないところがあって、このことから考えても娘のアトピーは、痒みを引き起こすヒスタミンやプロスタグランジン等よりセラミド形成不全が一番の問題点であるように思える。

皮膚のバリア機能が十分でないために汗をかいても良くなかったり、陽に当たると酷いということになるのだ。

 

ビタミンKと炎症との間に逆の相関がありビタミンKが多いと炎症マーカーが低くなるとするコホート研究がある[46]

 

ビタミンKクリームは、挫傷の治療や色素沈着の抑制に使われてきており、血管外の血液の除去を容易にする[47]。ビタミンKとレチノールが含まれるクリームによって、有意に目の周囲の腫れや変色を減らすと考えられている[48]。(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%93%E3%82%BF%E3%83%9F%E3%83%B3K

 

ウィキペディア「ビタミンK」の項には上記のように記されているのだが、塗り薬として使用する場合と、内服では作用が違ってくると思われる。ビタミンKクリームというのを探してみたが見当たらなかった。

 

このところ娘は不眠に陥っている。これもビタミンKの摂り過ぎが関係しているのではないかと考えている。

ビタミンKを摂り過ぎることで、グルタミン酸が骨形成や血液凝固に使われ、抑制性の神経伝達物質GABAの合成に働けなくなるのではないかと思われる。

 

 

しかし本当に、バランスを取るというのは、難しい!