昨日の記事「パントテン酸はエネルギーを産生する、カリウムは能動輸送によって細胞内に入る」をアップした後、過去記事「やはりパントテン酸とカリウムの多い物の組み合わせは良くない気がする」にアクセスして来てくださった方がいた。その記事を読み返して我ながら良くまとめているなぁと感心したのだけれど(呆れ笑)、この頃は電解質についての知識がまだ充分ではなかったので、再考の余地があると思った。
しかし、昨日、一昨日の時点で、クリスマスの午後に夫が急に具合が悪くなった時のことをいずれもう一度考えなくてはいけないだろうと思っていたのだった。
娘はこのところ、パントテン酸の多いサツマイモを、時折(毎日ではなく、この「時折」というのが大事なのだが)朝食で食べているのだが、パントテン酸が多くても植物性の食品ばかりでは体内でカリウムの値が上がるにつれて具合が悪くなってくるだろう。
しかし、カリウムは野菜にだけ多く含まれているわけではない。鶏モモ肉にしてもカリウムはナトリウムよりずっと多く含有されている。
問題は、カリウムに対するナトリウムの摂取量とたんぱく質量、そしてナトリウム、カリウムを細胞の内外、血液中に出入りさせるホルモンを合成する栄養素が適正かどうかなのだ。
「やはりパントテン酸とカリウムの多い物の組み合わせは良くない気がする」では色々分析しているのだが、夫がクリスマスの午後に具合が悪くなったのは、もう少し簡単だったように思う。
あの頃はやはりまだカリウム神話に取り憑かれていた(いや、今でも血圧を下げるためにカリウムの多い物を摂った方が良いのではないかという考えが時折頭をもたげるのだが)ので、カリウムの多い野菜や果物をやたら食べさせていたのだ。
その前はカリウムの多い塩を使ってた。それで娘の皮膚が悪くなってきたのでやめたのだった。
カリウムの多いものを摂り過ぎていた、これが事の発端にある。
クリスマスの祝会のお弁当にニンニクの擦り込んだ唐揚げの他にどんなお惣菜が入っていたかは分からないのだが、やはりカリウムの多いニンニクを擦り込んだ唐揚げというのが先ず悪かっただろうと思う。
そしてそこへ甘いクリスマスケーキを食べた。ブドウ糖は、ナトリウムが細胞内に入る時にその流れに乗って細胞内に入る。ブドウ糖が細胞内に入ることでエネルギーを生成する栄養素がますます必要となる。エネルギーを造るためにパントテン酸が消費されただろう。
もともと多かったカリウムと元々少なかったナトリウムがエネルギーが足りないために逆転して、カリウムは細胞外に、ナトリウムは細胞内に多くなって水分バランスが崩れた、ということだったろうか?
つまりナトリウム欠乏型脱水に陥ったと考えられる。
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