風の匂いの中に

『我らは神の中に生き、動き、存在する』(使徒言行録17:28)

ステロイドホルモンとステロイド薬について(リンクによるメモと考察)(アトピーとの闘い最終章)

ステロイドの開発

ステロイド骨格の3位のケトン基が水酸基になるとグルココルチコイド作用の増強の程度が落ちる。このケトン基を守るために、1955年に1-2位を二重結合にしたプレドニゾロンが合成された

上のサイトは医療関係者が登録して見るサイトになっているので、グーグル検索の窓口で見える部分だけなのだが、以下のリンク内容と照らし合わせても貴重な情報が出ているのでリンクさせて頂く。

 

薬 局 2013 Vol.64, No.6 1885 45はじめに薬物が特定の臓器に到達する経路には,内服によるもの,経静脈性によるもの,外用によるものなどがある.外用薬は直接皮膚に塗布され,皮膚の毛嚢・表皮から吸収されるが,直接皮膚に接触することによって皮膚での効果を最大限に増強することができ,同時に全身的副作用は少なくすることができる.皮膚には角層があり,水分,フィラグリン,皮脂,セラミドなどを含んでいるため,これらの個体の状況によって外用薬の吸収率は異なってくる.ステロイド外用薬は1953年に国内では初めてヒドロコルチゾン酢酸エステルが認可されて以来,多くの種類が使用されている.1979年にクロベタゾールプロピオン酸エステルが出現し,以後は副作用の少ない薬剤の開発が行われている.ステロイド薬の構造と薬理活性ステロイドホルモンは生体の維持に必要な脂溶性物質であり,糖質コルチコイド,鉱質コルチコイド,エストロゲンプロゲステロン,アンドロゲンの5種類に分類される.このなかでステロイド薬として使用されるものは,糖質コルチコイドである.ステロイド薬は細胞膜より細胞内に移行する.受容体は細胞質内で熱ショックタンパク(HSP)90と複合体を形成しているが,ステロイド薬が細胞内に入ると,受容体はHSPから解離し,ステロイド薬と結合する.ステロイド薬・受容体複合体は,核内に移行し,転写因子に結合して転写調節を行い,IκB-αなどの免疫抑制的なタンパク質やサイトカインをFeature | ステロイド外用薬ステロイド薬はステロイドアナログの医薬品のなかで,副腎皮質ホルモンに分類される.プレグナン骨格を有し,ヒドロコルチゾンを基本とする.ステロイド薬は,その骨格内にC-11β-OHの構造を有する.ステロイド薬は,ステロイド骨格の側鎖を修飾することによって抗炎症作用を増強し,鉱質コルチコステロイド作用を軽減している.作用の増強には,17位・21位の水酸基エステル化,6位・9位のハロゲン化などが関与する.薬理活性は血管収縮作用をもとに決定され,臨床的有効性と相関する.薬理活性の分類として,ランクは5段階に分類される.中村 晃一郎埼玉医科大学 皮膚科学教室 教授ステロイド外用薬の構造と薬理活性■ ステロイド外用薬の薬理学・薬物動態学的視点 ?? ?

http://www.nanzando.com/viewer/916405/HTML/index12.html

 

ステロイド外用剤による接触皮膚炎と交叉感作性について

         大 井 綱 郎 (東京医科大学茨城医療センター皮膚科)

外用ステロイド薬にもアレルギー性接触皮膚炎がみられる。消炎作用を有する副腎皮質ステロ イドホルモンが、異常反応の原因になるということは珍しい現象である。それだけではなく、これまで の報告例を検討すると各種ステロイドによる交差反応性があることが分かり、4 つのタイプに分類できると考えられる。すなわち類型としては、(1)ベタメタゾンのようにステロイド骨格構造そのものが抗 原 決 定 基 と な っ て い る も の 、( 2 ) ス テ ロ イ ド D 環 上 側 鎖 の ク ロ ル メ チ ル ケ ト ン が 原 因 と な っ て い る も の 、 (3)D 環 C16 および C17 の α 側にある cis- diaxial- diol 側鎖、およびそのケタール型保護基が関与して いるもの、そして(4)17α 位水酸基を保護しているエステル側鎖の長さ、すなわち側鎖のユニットによっ て占められている立体空間の大きさが交差性に関係しているものである。(https://tmu.repo.nii.ac.jp/?action=repository_action_common_download&item_id=8914&item_no=1&attribute_id=22&file_no=1

 

この3つの内容から分かるのは、水酸基がケトン基やエステル基に変わることによって抗炎症作用が増強されるということと、「鉱質コルチコステロイド作用が軽減」されるということである。

逆から言えば、抗炎症作用が弱いステロイド剤ほど、電解質バランスに関連するということが言える。

 

ケトン類やエステル類はアロマオイルの精油の中にも含有されるものである。

NARD JAPANの『ケモタイプ精油事典』では、エステル類の主な作用に抗炎症作用がプラス3で記されているが、ケトン類の主な作用に抗炎症作用はない。固有の作用として抗炎症作用を持っているケトン類も見当たらないのだが、ステロイド骨格の中でケトン基が保持されていれば抗炎症作用を持つということなのかもしれない?

このケトン類の中にグレープフルーツに含有されるヌートカトンがある。

グレープフルーツというとシトクロムの活性を阻害し薬物の代謝を遅くすると言われている。

また、シトクロムは肝臓において解毒を行う酵素であるが、ステロイドホルモンの生合成にも関与しているようである。

 

有機化合物(、英: organic compound)は、炭素を含む化合物の大部分をさす[1][2]。炭素原子が共有結合で結びついた骨格を持ち、分子間力によって集まることで液体や固体となっているため、沸点・融点が低いものが多い。

ペプチド化合物(蛋白質)、ステロイド化合物(テルペン化合物)

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%89%E6%A9%9F%E5%8C%96%E5%90%88%E7%89%A9

このサイトにはステロイド化合物を括弧書きでテルペン化合物と記している。

アロマオイルの中でもテルペン類は抗炎症作用を持つものが多い。

 

しかし、ステロイド外用剤によって接触皮膚炎となった場合は、ステロイド骨格構造そのものが抗原決定基」となったり、 ステロイドD環上側鎖のクロルメチルケトンが原因」となる場合があるのだから、アロマオイル類も直接皮膚に塗るのは止めた方が良いということになるだろう。

 

以下に記すのは、これまでまとめてきたものより前に調べてメモったり考えたりしていたことなのだが、この後に載せることにする。

 心身症の1つである過換気症候群では、CO2の過剰排泄により呼吸性アルカローシスとなる。また、塩基性薬剤(アルカリ性物質)の過剰摂取や嘔吐による胃酸の喪失などによっては、代謝性アルカローシスが生じる。一般的に、アルカローシスはアシドーシスよりも起こりにくい。(河端輝江=編著『しっかり学べる!栄養学』p209)

 

ステロイド (steroid) は、天然に存在する化合物または合成アナログである。シクロペンタヒドロフェナントレンを基本骨格とし、その一部あるいはすべての炭素が水素化されている。通常はC-10とC-13にメチル基を、また多くの場合C-17にアルキル基を有する。天然のステロイドはトリテルペノイド類から生合成される[1]。(略)ステロイド骨格そのものは脂溶性で水に不溶であるが、生体物質としてのステロイドはC-3位がヒドロキシル化されあるいはカルボニル基となったステロール類であり、ステロイドホルモンをはじめ、水溶性の性質も有する。

ステロールはステロイドの特殊型であり、C-3にヒドロキシ基を有しコレスタンから生成される骨格である[3]。コレステロールは最もよく知られるステロールのひとつである。

ステロイドは、ほとんどの生物の生体内にて生合成され、中性脂質やタンパク質、糖類とともに細胞膜の重要な構成成分となっているほか、胆汁に含まれる胆汁酸や生体維持に重要なホルモン類(副腎皮質ホルモンや昆虫の変態ホルモンなど)として、幅広く利用されている。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AD%E3%82%A4%E3%83%89

 

このウィキペディアにある「ステロール類の共通骨格」の図では、ヒドロキシ(OH)基が一つ記されている。

また、合成ステロイドホルモンであるステロイド系抗炎症薬デキサメタゾンの構造式を見ると、ヒドロキシ基を2つ持っているように思えるデキサメタゾンhttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%82%AD%E3%82%B5%E3%83%A1%E3%82%BF%E3%82%BE%E3%83%B3

 

このことから私には、ステロイド剤を服用し続けていると、体内がアルカリに傾いていくのではないかと思える。

 

ここから先は、ステロイド内服薬と関連していくと思われるので、また後日まとめることにする。