昨年末に病院を変わってかなり詳細な検査を受け、甲状腺機能低下ということで、甲状腺ホルモン製剤チラーヂンS錠を飲み始めた。
最初の入院時に甲状腺の既往歴があることを訴えたのだが、「甲状腺のことはちょっと横に置いておきましょう」と言われたのだった。しかし今回は、甲状腺の低下をこのまま置いておかない方が良いということで、腎臓内科と内分泌の二人の医師にかかることとなった。
甲状腺ホルモン製剤 レボチロキシン ナトリウム(チラーヂンS錠)
合成の甲状腺ホルモン薬(T4)です。(http://www.interq.or.jp/ox/dwm/se/se24/se2431004.html)
チラーヂンは、甲状腺ホルモン(T4)を合成で作ったもののようである。
甲状腺ホルモンはT4からT3に変換されて初めて甲状腺ホルモンとして機能するようである。T4からT3に変換されるためには亜鉛とセレンが必要であるようだ。だから、チラーヂンを飲むだけでは甲状腺機能が正常に働くようにはならない。薬に加えて亜鉛やセレンを含有する食事内容を考えていく必要がある。
先日、チラーヂンを飲み始めて最初の検査があった。T4の値は上がっていたが、甲状腺刺激ホルモンが未だ高く、甲状腺ホルモンが足りていないという結果であった。
チラーヂンを飲み始めると血圧は高くなるだろうと予想していたが、その通りになっているように思われる。1回目の検査の折に、夫はそのように先生方に話したそうだが、あり得るというようにお二人とも肯いておられたそうだ。けれど、まだ十分でないので薬は継続して飲むということとなった。
私は甲状腺ホルモンの働き自体に血圧を上げる作用があると考えていたが、この薬の成分が「レボチロキシン ナトリウム」と記されているので、ナトリウム過多となり得るということもあるのかもしれない。
薬を飲む朝食、あるいは昼食でセレンの多い卵や豚ロース肉を献立に入れようと考えている。
以下、追記
セレン 甲状腺ホルモンを非ヨウ素化する酵素の一部です。ビタミンEとともに働きます。(伊藤豊『医者が教える最強の栄養学』p107)
セレンは猛毒の活性酸素を分解してくれますが、不足すると貧血、逆に摂りすぎると胃腸や肝臓に障害がでます。(同上p199)
甲状腺ホルモンT4をT3に変換するということは非ヨウ素化するということなんだな。とすると、チラーヂンが非ヨウ素化されて、ヨウ素が切り離され排出されないと、体内で増えるということだろうか?とすると、ヨウ素の摂り過ぎに気をつけなくてはいけないかもしれない。 https://t.co/M2TAUJdAjg
— メロメロピー77 (@syodainekosuke) 2021年1月25日
低下症の人が私も昆布は摂らないようにしていると言ってたのは、薬を服用していたからだ、きっと。薬を飲んでいない場合は甲状腺ホルモンを造るためにヨウ素も必要になるだろうが・・。 https://t.co/UYwiih2CLP
— 猫祐物語 (@syodainekosuke) 2021年2月6日
Q. チラーヂンSを飲み始めましたが一生飲まないといけませんか?
チラーヂンSとは甲状腺ホルモンそのものを製剤にした薬です。甲状腺に働きかけてホルモンを出しているのではありません。そのため、内服を中止するとおよそ2週間〜1か月で内服前の状態に戻ります。
甲状腺機能低下症が一過性の場合もありますが、ほとんどの場合が3〜6か月以内に正常に回復します。そのため、甲状腺機能低下が6か月以上継続して内服を開始するような場合にはチラーヂンSの内服が生涯必要と考えられます。内服が明らかに生涯必要となるのは(後略)