うちではリン酸塩や発色剤を使ったハムやソーセージをほとんど食べないで信州ハムのような無着色のものを使っていた。けれどこの2年程の間で、普通のソーセージを見直して時折食べるように変えた。
一つには、夫のうっ血性心不全にリン不足が影響しているのではないかと思ったからである。これを裏付ける根拠になるものは持っていない。が、得た情報の欠片をつなぎ合わせた結果、そういう結論に至った。世の中ではリンが加工品の中に多く、リンを摂りすぎてはいけないという声の方が大きいのだが・・。
もう一つは、娘にとってもエネルギーを造るリンが必要だと考えたからである。しかし、このリン酸塩というのはリン酸ナトリウム(Na)でなくてはいけない。リン酸カリウム(K)では駄目だ、と考えている。
「リン酸塩」で調べると、「摂ってはいけない添加物」として情報が並ぶ。私は、リン酸塩は亜鉛やカルシウムを阻害するのではないかとも考えている。しかし、娘にとっては、そして夫にも(もちろんその時々の体内の状態によるが)今のところ時折摂る必要のある栄養素ではないかと思っている。だから様子を見ながら、献立に加えている。
リンについても、リンだけで考えても意味がないと思う。
たとえばカルシウムが多いと言われる小魚のしらす干しで見ると、半乾燥品でカルシウム520mg、リン860mgで、リンの方が多く含まれている。
切り干し大根では、カルシウム500mg、リン220mgでカルシウムの方が多い。しかし戻して茹でるとどちらも激減するが、カルシウム60mg、リン10mgでリンの方がより減少する。
リンは摂りすぎてはいけないと言うのだが、カルシウムとリンの理想摂取比は、カルシウム:リンで1:1~1:2(『しっかり学べる!栄養学』)である。
成分表を調べてノートに書き出して比べていて、豚肉の中では、ソーセージにビタミンB12が多めだということに気づいた。B群の栄養素で、B1等は他の部位の豚肉の方に多く含まれているのだが、B12だけはソーセージに多い。ウインナーソーセージで1.1μg。それで、昼食で摂っていたソーセージを夕食で摂るように変えた。眠りやすくなるように思ったからだ。
厚切りハムは、豚肉に鶏肉を混ぜているものや牛肉を混ぜているものがあって、豚肉100%のソーセージとはまた別に考えた方が良いだろうと思うが、薄切りハムではロースハムで0.4μg、ボンレスハムで1.3μg。
肉類ではB12は牛肉に多く、秋刀魚や鯖などの青魚と貝類に多いが、イクラにも多いことに気づいた(47.3μg)。
イクラにはパントテン酸が多いので夜はあまり摂らない方が良いのではないかと思っていたのだが・・?こちらではイクラは高くて滅多に買わないのだが、先日少し安めの北海道加工品があったのでちらし寿司のトッピングに割とたっぷり乗せたら、その夜は良く眠れたようだった。
やはりVB12とリンとナトリウムには関係があった。↓
meromeropy77.hatenablog.comつまりビタミンB12の欠乏は、リン酸塩を血中に留めてしまい、細胞内や組織に取り込んで使うことができなくなるということではないかと考えられる。
(略)
また、ここから分かることは、リンはナトリウムとの共輸送体によって運ばれるから、ナトリウムを排泄する薬剤などの影響を受けるということだ。そしてナトリウムは水分を引き込むからナトリウムの動向によって血圧にも影響する。