風の匂いの中に

『我らは神の中に生き、動き、存在する』(使徒言行録17:28)

亜鉛欠乏の人の場合は、イカやタコでなく牡蠣、アサリ、ホタテ、ツブ貝等からタウリンを摂る(カルシウムに関連して追記あり)

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また、細胞のカルシウムが過剰に増加することをカルシウム過負荷といい、細胞が死んだり不整脈を引き起こす原因となります。多くの研究から、タウリンはカルシウムの過負荷を抑制したり、カルシウムの過負荷によっておこる細胞傷害を和らげる作用のあることがわかっています。(村上茂=監修、国際タウリン研究会日本部会=編著『読んで効くタウリンのはなし』(成山堂書店)より抜粋) 

心不全のためにはタウリンを摂らさなくてはと、イカやタコを食べさせていた。けれど、イカやタコでは亜鉛と銅の比率において、銅の割合が高くなる。心不全の場合には一定量の銅が必要だろうと思われるが、亜鉛に対して銅の体内割合が上がってくると腎機能が低下している場合は不味いことになると考えられる。

夫の心不全の値は正常範囲に入っているのだが、しかし、降圧剤でカルシウム拮抗薬を服用しているので、やはりタウリンは摂らせたい。

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そこで、亜鉛と銅の割合が10:1以上のものでタウリンを多く含有するものを取り入れることにした。

これから牡蠣の季節になるが、牡蠣は亜鉛の含有量も多く、銅との割合でも15:1なので、他の献立で亜鉛の量が少なめというときにタウリン食材として摂るようにする。

アサリの水煮缶も牡蠣ほど亜鉛含有は高くはないが、亜鉛食材としてもタウリン食材としても使えると思う。ただ水煮の場合、リン酸塩が使われている場合があるので、その場合は夕食で使うより、活動のためのエネルギーを必要とする朝食か昼食で摂る方が良いように思われる。

ホタテは、ひも付きになると銅の含有が上がるが、それでも亜鉛との割合では20:1なので亜鉛の割合が高い。ホタテ貝柱の煮干しでは亜鉛含有量も上がり、銅との割合では76:1となる。

ツブ貝では亜鉛含有はグンと下がるが、銅との割合は20:1なので、亜鉛の多い食材と合わせる場合のタウリン食材として良いように思われる。夕食で亜鉛の多い牛肉を使った時に、ツブ貝のお寿司を買ってきてほんの少し足すようにする。タウリン食材を全く摂らないのと少しでも摂るのとでは違ってくるのではないかと思う。

これら食材の中で、生牡蠣以外はカルシウムよりマグネシウムの方が多く含有されている。が、アサリもホタテも水煮缶となるとカルシウムの方がマグネシウムより多くなる。

マグネシウムもカルシウムの働きを調整するので、カルシウム・マグネシウム比も頭の隅に置いておくのが良いと思う。

赤貝の味付け缶詰として使われているさるぼう貝の味付け缶詰も、亜鉛4,1mg、銅0,13mgで比率的にも亜鉛食材としてもタウリン食材としても使えそうである。アサリやホタテの水煮缶より価格も安い。カルシウム・マグネシウムは1.46:1でカルシウムの方が少し多いが理想的かも知れない。

 

朝食等で、カップスープのクラムチャウダーを使うのも簡単で良いかも知れない。その場合、脱脂粉乳が入っているかいないかでカルシウムの値が変わってくることを頭に入れて使う。

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さて、ここで注意が必要なのは、長く続けないということである。亜鉛が上がってくると今度は銅が欠乏してくる可能性があるので、自分の体調を見ながら時折銅の割合の高いイカやタコを取り入れていく。

また、亜鉛が多くてT細胞の活性が強いタイプのアレルギー体質の人は亜鉛の摂りすぎに気を付けなくてはいけない。体内亜鉛が上がり銅が欠乏してくるとアトピー性皮膚炎は悪化するだろう。