脳においてこのエネルギー源となるのはブドウ糖だけであり、このブドウ糖は肝臓のグリコーゲンを分解して利用される。脳では1日当り120 g のブドウ糖を二酸化炭素と水に分解している。脳と同様に、ブドウ糖を唯一のエネルギー源とする他の器官には副腎髄質、赤血球、精巣などがあり、末梢器官を含めて静止時のブドウ糖の一日の必要量は最低160 g と考えられる。ところが、1回の食事でブドウ糖が肝臓にグリコーゲンとして貯蔵されるのは50-60 g である。従って、脳の必要とする1日当り120 g のブドウ糖を供給するには一日に三回の規則正しい食事が必要となる。
(略)
このうつにおける恐怖、不安、怒りなどの否定的感情の発現と血糖異常との因果関係には副腎からのアドレナリンやグルココルチコイドの分泌、肝臓からのグリコーゲンの放出などの関与ばかりでなく、ビタミンB1(チアミン)やマグネシウムの欠乏などの関与も考えられる。
以上の点を考慮すると、ブドウ糖の摂取は米飯など未精製の炭水化物からの必要量の摂取が最も理想的であると考えられる。
(略)
チアミンはATPの存在下でリン酸化され、チアミンピロリン酸となり、ピルビン酸脱水素酵素やα-ケトグルタル酸脱水素酵素など触媒の役割をしている酵素の補酵素(活性部分)として働く。従って、ブドウ糖を完全に二酸化炭素と水に分解(酸化)してエネルギーをATPに変換している脳にとって、チアミンの欠乏はブドウ糖の酸化が阻害されるため、致命的となる。
(https://www.arakawa-yasuaki.com/course/brain-nutrient.html)
夫が心不全となって入院し、退院した後から、心筋をつくるというプロリン(アミノ酸の一種)を多く含有するチーズやスキムミルクを朝食に取り入れるようになった。が、スキムミルクにはカリウムが多いせいか夫があまり好まないので、パンとチーズだけを摂るようにしていた。
引っ越してから近くに美味しいライ麦パンを売っていたので、亜鉛を摂るためにライ麦パンを朝食に採り入れていたのだが、亜鉛より銅の含有割合が高いことが分かった。そこで植物性のパンなどより亜鉛含有の高いハムを一緒に摂ることにした。
ボンレスハムに多く含まれる栄養素はビタミンB1とナイアシン。亜鉛と銅の割合では、32:1となる。(https://calorie.slism.jp/111175/)
上に引用させて頂いた荒川泰昭先生の『「生命と微量元素」講座』でもビタミンB群の重要性が記されているが、中でもB1が脳を働かせるエネルギー源を作るための最初に関わっているように思える。
プロセスチーズに多く含まれるのはビタミンB12とカルシウムだが、B群の中ではB2も比較的多い。
ビタミンB2も、脂質の代謝と共に、糖質の代謝にも関わっているようである(栄養成分バイブル)。
ハムを使わないときはこんな組み合わせも良いかもしれない。これはビーフジャーキー。
これにカフェオレが加わる。