風の匂いの中に

『我らは神の中に生き、動き、存在する』(使徒言行録17:28)

夫の血中亜鉛量と、銅の脳への過剰蓄積によるウイルソン病

およそ一月遅れで、夫の血中亜鉛量の結果が出た。

これは6月17日の検査結果で、この前3月末の時点で血中亜鉛量が足りないということで、利尿剤フロセミドを減らし隔日で飲むようになっていた。そして6月の検査で血中亜鉛量は正常範囲に入っていたのだ。しかし、亜鉛量と共に出されていた血中銅の値を見ると、正常範囲なのだが、亜鉛より高値を示している。

この他、微量元素の欠乏による脳障害として、(略)銅の脳への過剰蓄積によるウイルソン(Wilson)病、マンガン中毒によるパーキンソン症候群有機錫(とくにトリアルキル錫)暴露に見られる記憶学習障害や嗅覚障害の誘発と海馬亜鉛の消失や嗅覚系カルシウムの過剰蓄積などがあり、微量元素と脳機能とが密接に関連していることを示唆している。(荒川泰昭「生命と微量元素」講座 https://www.arakawa-yasuaki.com/course/brain-signaltransduction.html より)

 

ウィルソン病では、肝臓や脳、角膜へ銅が異常に沈着し、重度の肝障害、腎不全、脳神経障害などを生じる。(川端輝江=編著『しっかり学べる!栄養学』(ナツメ社)より)

 

 ウィルソン病は常染色体劣性の先天性銅代謝異常症で、肝臓をはじめ中枢神経、角膜などに銅沈着をきたす。従来銅キレート剤の投与が治療の主流であったが、近年副作用の少ない亜鉛大量投与が銅の拮抗的腸管吸収阻害剤として用いられるようになった。(日本栄養食糧学会=監修『亜鉛の機能と健康』より)

 

亜鉛を排出する利尿剤の服用が減ったので亜鉛量が正常範囲に入ってきたと思われるが、銅との比率においてはまだ正常とは言えない。これを正常化しない限り、物忘れも腎臓機能も改善することが出来ないだろうと考えられる。

かつて甲状腺機能亢進症で亜鉛を排出する薬を飲み続けていた頃の毛髪検査でも、銅の値が亜鉛より大幅に上回っていた。そして亜鉛は基準値を満たしていなかった。

6月17日以降利尿剤フロセミドは服用しなくなっているので、それによって亜鉛量がどう変化しているのか、今現在の血中亜鉛量はわかっていない。前回診察の折、なぜだか今回の血液検査の予約を主治医が入れてくれていなかったので・・?

それで、食事で調整しながら様子を見るより仕方ないのだが、2ヵ月後の検査項目の中にも、血中亜鉛と銅の検査を入れてくれるようお願いした。

 

娘のアトピーや夫の心不全の病気で私が調べてきたことが、螺旋を描きながら深まってきていると思われる。亜鉛と銅の比率がやはり重要だと考えられる。

 

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