腎臓では活性酸素は、NADPHオキシダーゼ、あるいはミトコンドリアで産生される。
腎臓では、一酸化窒素(NO)が、L-アルギニンから、eNOS(一酸化窒素合成酵素)により、生成される。
一酸化窒素は、血管を拡張させ、血管を保護するが、一酸化窒素が活性酸素と反応すると、ペルオキシナイトライトと強力な酸化因子が生成され、細胞障害が起きる。(伊藤豊=著『医者が教える最強の栄養学』(ロング新書)より)
昨日、昼食で摂ったものの影響を考えるために夕食前に血圧を測ってもらった。
昼食ではアルギニン含有が勝っていたので2回目の血圧は高くなるだろうと予測していたが、明らかに低く出た。昼食の献立を見直して、これはマンガンとアスパラギン酸が多めだったのではないかと思った。
それで、昨日引用した上記『医者が教える最強の栄養学』の「腎臓では活性酸素は、NADPHオキシダーゼ、あるいはミトコンドリアで産生される」を思い起こした。
Mn-SODはヒトのミトコンドリアでも見られる。マンガンイオンの配位子は3個のヒスチジン側鎖、1個のアスパラギン酸側鎖と水またはヒドロキシ配位子で、マンガンの酸化数(IIとIII)に依存する。(ウィキペディア「スーパーオキシドディスムターゼ」より)
腎臓はエリスロポエチンを介して血圧の調整に関わっていると考えられる。
赤血球産生の指令は、主に腎臓で産生されるエリスロポエチン(赤血球造成刺激因子)という物質が行っています。(p15)
血液中の酸素が不足すると、糸球体旁複合体からエリスロポエチン(EPO)という造血ホルモンが分泌され、これが骨髄の赤血球系幹細胞に働いて、赤血球の生成を促します。腎不全になると、腎機能が働かなくなり、腎臓への血行が低下し、EPOの産生がダウンして、貧血を起こします(腎性貧血)。(p99)(『目でみるからだのメカニズム』)
アスパラギン酸が多いと言うときに必要なのはグルタミン酸との比較である。ほとんどの食材はアスパラギン酸よりグルタミン酸の方が多いように思う。その中でアスパラギン酸の方が多いのは、レンコン、ジャガイモなどの根野菜である。
昨日の昼食は、合い挽き肉のレンコン詰めだった。ヒスチジンは合い挽き肉で摂れただろう。
アルギニンとヒスチジンの割合で言えばアルギニンの方が多かったと思うが、ヒスチジンの方が多くなければ駄目だということではなく、割合のどこかで調整がとれるのではないかと思われる。